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2027年 就活 傾向と対策の最新情報

自分のペースで適性を見極める

2027年卒向けのインターンシップ採用募集が始まった。近年の就職活動(就活)の傾向として「早期化」が顕著に表れている。多様な情報が飛び交う中で、学生はどのように行動すればいいのか。就職・転職情報大手マイナビのキャリアリサーチラボ研究員で27年卒のキャリア形成活動調査を担当している服部幸佑さんに、就活の傾向などを聞いた。
取材・写真=丸山蒼太郎

 はっとり こうすけ 2024年に中途入社。転職エージェントの営業を経て、物流に関する分析業務を経験したのち現職。

就活催事の参加意欲大

 キャリアリサーチラボが5月に実施した大学院1年生を含む27年卒のキャリア意向調査(有効回答数3051人)によると、30.2%の学生が企業の実施するオープン・カンパニーやキャリア教育(企業や業界・業種などの理解を促す活動)、インターンシップなどに参加しています。前月比11.9%㌽増と、企業が実施するイベントへの学生の参加意欲は、非常に活発になってきていると考えています。

就活傾向は大きく三つ

 最近の就活の傾向としては大きく三つ。「学生優位の売り手市場」、「内々定出しの早期化」、「インターンシップなどの参加率の高さ」です。
 企業を対象に採用充足率を調査したところ、25年卒は70%と過去最低の値です。企業が新卒採用に苦労しており、「学生優位の売り手市場」が顕著に表れています。
 次に、話題になっている「内々定出しの早期化」です。26年卒の内々定保有率調査(有効回答数1983人)では、企業の採用情報解禁日である3月1日時点での内々定保有率が43.1%。前年時点と比べて8.8%㌽増の高い結果を示しています。
 そしてインターンシップなどへの参加率も非常に高まっています。26年卒の調査では昨年まで6年連続で80%を超え、学生のキャリア形成活動への関心の高さがみられます。

就活向けアプリ利用法

 複数のアプリを利用するメリットとしては、出合える企業の幅が広がることです。就職情報サイト(求人サイト)以外に、スカウト型の採用情報や口コミが多く掲載されているアプリなどがあるため、サービスの特徴を生かし、目的に応じて使い分けることで就活における質や効率を向上させることができます。多角的な視点により、業界の理解度や自己分析の制度が高まり、適正な職業選びに気づくきっかけにもなるでしょう。
 学生にとっては、自分に合った情報を必要な分だけ取り込むのが大切です。スケジュールや企業情報の管理を徹底し、企業からの重要な情報を見落としてしまうことが無いよう、心がけることが課題です。

学生ならではの経験も

 就活の早期化は顕著ですが、学生は焦らず自分のペースで活動を進めることが重要です。自己分析や価値観が固まっていない状態で進路を決めてしまうと、入社後のミスマッチにつながる可能性があります。今の時期は、キャリア形成活動を通じて自分の適性を見極める貴重な機会です。また、アルバイトやサークル活動など、学生時代にしかできない経験も大切にしましょう。

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