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鳥人間コンテスト2025 500㍍滑空目指して

津田沼航空研究会 急ピッチで機体製作進める

7月26、27日に滋賀県彦根市の琵琶湖東岸で開催予定の「第47回鳥人間コンテスト2025」(読売テレビ主催)に生産工学部津田沼航空研究会(細谷吉伸代表=機械工3)が滑空機部門への出場を決めた。また、人力プロペラ機部門への出場を目指していた理工学部航空研究会は出場申請をしたものの、昨年に続き出場はかなわなかった。
 2017年・18年に滑空機部門で学生新記録を立て続けに樹立し、優勝に輝いた津田沼航空研究会。総勢73人で学生初の500㍍滑空を目指し機体の製作に励んでいる。
 今年の機体「Archange(アルカンジュ、フランス語で大天使)」の設計を主に担当しているのは代表の細谷さんだ。コンセプトは「機体とパイロットの一体化」。パイロットの高安琉偉さん(機械工3)の飛行操縦技術に合わせて、パイロットの意のままに飛べる機体を目指した。加えて、今回のフライトは離陸後に左へ旋回する計画だ。そのため重量物を機体中心に集め、内部構造の軽量化を図ることで、より旋回しやすい機体にした。
 機体の設計を開始したのは昨年3月ごろ。昨年内の完成をめどに進めていたが、10月に機体のシミュレーション解析ソフトが突然システムエラーを起こし、設計を中断する事態に。原因不明の不調に誰も対処できず、焦りだけが募った。
 システムがようやく復旧したのは今年2月。機体製作の開始予定を1カ月半過ぎてからの設計再開となった。現在は遅れを取り戻すため、週6日、遅いときは午後10時まで残って作業する。
 6月末に行われるテストフライト(試験飛行)までには完成させたいという。7年ぶりの優勝を目指し、機体製作に情熱を燃やしている。

理工は出場ならず

 人力プロペラ機部門への出場を目指していた理工学部の航空研究会は今年のコンテストに出場申請したものの、出場がかなわなかった。
 運営サイドによる具体的な選考理由は公表されておらず、4月上旬に書類上で落選の旨が通知された。
 現在、4年生と2年生をメインに約50人で活動を行っている。同研究会は過去に学生新記録を樹立したこともある強豪だが、昨年を含め2年連続の欠場となる。
 今後は、コンテストに応募したものと同一の機体を用いたラストフライトを8月に予定している。
 副代表の川口諒さん(航空宇宙工4)は「自分たちが引き継いだ技術を生かして機体製作、そして大会に出場し数十キロ飛ぶ記録を出してほしい」と後輩たちに思いを託した。

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