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柔道・全日本学生体重別 宮木、浜田が共に初優勝

初の男女個人同時優勝

 柔道の全日本学生体重別選手権が9月27、28日に東京都千代田区の日本武道館で行われた。本学は男女計20人が出場。女子48㌔級の宮木果乃(スポーツ科3=東京・修徳高)、男子100㌔級の浜田哲太(同4=同高)がともに初優勝に輝いた。同じ年に本学柔道部から男女選手が共に優勝するのは初めて。また女子70㌔級で近松麻耶(危機管理3=東京・淑徳高)が準優勝、男子100㌔超級で村瀬浩樹(文理3=兵庫・神戸国際大付高)、女子48㌔級で原田瑞希(スポーツ科4=大分・柳ヶ浦高)が3位となった。(文=中道誉悠、梅沢七未・写真=中道、外﨑功)

 2日目に行われた男子100㌔級。2回戦から登場した浜田は準々決勝まで危なげない試合運びで準決勝に駒を進める。
 準決勝は予選の関西学生体重別で優勝している新田朋哉(天理大4)との一戦。開始早々から相手に攻められ、苦しい展開が続く。開始20秒で浜田が頭から出血。頭に包帯を巻いた状態で試合が再開された。その後は一転攻めの姿勢に転じ、相手の隙を突いて寝技をかけた。40秒近く相手を抑え続け、開始1分39秒に後ろ袈裟固めで一本勝ちを決めた。
 2年連続で決勝の舞台に立った浜田は中山康(東海大4)と対戦した。頭に包帯、左足と右手にテーピングと満身創痍で挑んだ決勝は開始から組み手争いが続いた。一進一退の攻防が続く中、試合開始1分33秒で一本背負い投げ。相手を豪快に担ぎ、技ありで先制した。その後、浜田は2回目の指導を取られ、追い込まれたが、相手の攻撃をかわして初優勝に輝いた。
 宮木は3試合を勝ち抜き準決勝に進出。原田との同門対決となった。原田は昨年、今大会を制しており、連覇を目指す強敵だ。試合は互いに技が決まらないまま3分が経過する。このまま延長戦に入るかと思われた残り13秒。宮木は自身の右袖を片手でつかんでいた原田の体を一気に引き、隅落としの有効を決めた。このまま試合は終わり、いよいよ決勝へ。
 平峯夏鈴(鹿屋体育大2)との試合は共に修徳高校出身の先輩後輩対決となった。試合はけんか四つの組み手で互いに技が決まらない。組み手争いが続き、試合はゴールデンスコア(延長戦)に突入する。だが、延長に入っても両者とも決めきれず9分が経過。指導は互いに二つといつ試合が終わってもおかしくない状況になるも試合開始9分19秒。相手の投げをかわした宮木が相手を強引に投げ内股の有効が決まった。長時間の熱戦を制し、涙の初優勝に輝いた。

決勝は延長覚悟

 ○…優勝が決まった瞬間、宮木の目から涙が溢れた。やっとつかみとった初優勝。たどりつくまでに多くの挫折があった。
 今年4月に行われた全日本選抜体重別選手権。優勝候補として臨むはずがまさかの計量失格。高校3年以来、守り続けていた強化選手から外された。一度は柔道を完全にやめようと思うほど追い込まれたという。約2カ月間、寮から自宅に戻り柔道の全くない生活を送った。
 そんな宮木が畳に戻って来られたのは本学柔道部の北田典子監督と上原優香コーチからの一声だった。「6月の全日本学生優勝大会に出てくれないか」。休んでいる間にも支えになってくれた先生からの言葉。再び、宮木を前に向かせた。
 復帰戦となった優勝大会は、1回戦に出場し寝技で一本勝ち。「試合の怖さよりも畳に立つ怖さのほうが強かった」と語る宮木。しっかり畳に立って試合ができたことが立ち直るきっかけにつながった。今大会は優勝大会以来の公式戦。準決勝では大学の先輩・原田と、決勝では高校の後輩・平峯と対戦した。互いに手の内を知り尽くした相手。接戦になるのは想定内だった。特に決勝の平峯とはけんか四つで投げづらい。延長戦も覚悟していた。
 結果は約9分間の激闘の末、内股で有効を決めて優勝。強化選手にもすぐに返り咲いた。ただ、優勝の喜びばかりではない。「修正する部分がたくさん見つかった」と反省点も口にする。数々の大会に出場しているため、得意技の背負い投げに相手から対策を打たれてしまう。「背負い投げ以外の自分の技の幅を広げていきたい」と意気込みを見せる。
 
 今後の目標は講道館杯で優勝し、国際大会につなげること。「やっとスタートラインに立てた」と真剣なまなざしで答えた。世界チャンピオンを目指してひたむきに畳に向かう。

4年越しの悲願

 〇…浜田にとって初の全国クラスの個人タイトルだ。4年間挑み続けた全日本学生体重別選手権。そのラストイヤーに悲願の頂点をつかんだ。優勝を決めた直後のインタビューで「頑張り続けてもいいことがなく、頑張るのをやめようと思う自分もいた。こうやって結果が出て頑張り続けることが良いことだと初めて思えた」と率直な気持ちを吐露した。
 1年次はベスト8。ルーキーとして精いっぱいの力でつかみ取った結果だ。「1年生で全日本ジュニアで3位など結果も出ていて2年次は少々天狗になっていた。自分の強さに自信があった」。しかし、結果は準々決勝で敗れ、ベスト8。気持ちがめいった。柔道をやめたくなったという。
 腐りかけていた浜田だったが、「ここで柔道をやめたら俺には何が残るんだろう。浜田哲太としてみんなに見える形でなにか残してやめたい」と自分を鼓舞。辛い気持ちを振り払い、再び猛練習に取り組んだ。
 そして3年次。ついにベスト8の壁を破り、決勝に。浜田にとって初の全国大会決勝の舞台に「すごくうれしかった。ただ、決勝に出たことでもう優勝した気分になっていた」。試合は延長戦までもつれるも、あと一歩及ばず涙をのんだ。
 満を持して臨んだ今大会。昨年と同じ舞台で戦う余裕と、練習量に基づく優勝への確信から落ち着いていた。決勝では「どこからでも相手を投げられるのが自分の強み」という持ち味を存分に発揮。得意技の一本背負い投げで技ありを取って優勝を決めた。しかし浜田は「あの入りだったら一本を取らないと全日本選手権などで実業団選手たちとは戦えない」と反省も忘れない。
 11月には講道館杯も控えている。卒業後は実業団チームで柔道を続ける浜田のさらなる成長が楽しみだ。

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