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【ルーキー特集】注目!期待のルーキーズ

 今年も国内にとどまらず世界の舞台で活躍できる期待の新鋭が入学した。本紙記者が注目する4競技部6選手にスポットを当てて紹介する。これからの「日大スポーツ」を背負う選手たちをぜひ応援してほしい。

サッカー部

小森春輝 チームの守護神を目指す

 4月5日に開幕した関東大学リーグ。中大との一戦にはルーキーながらベンチ入りを果たした小森の姿があった。
 兄の影響で幼稚園の年長時にサッカーを始めた小森。当初はフォワードだったが、小学5年の時に当時の監督に言われてキーパーに転向。
 自身の強みと語る反射神経とロングキックを武器に実力を伸ばしていった。浦和レッズのユースチームに所属し、U―17の日本代表にも選出された。
 大学に進学せず、プロ入りする選択肢もあった。しかし、より試合経験を積みたいとの思いから大学進学を決意。大学で体重や筋肉量を増加させることに力を入れたい小森にとって、本学の設備面は入学の決め手になった。
 「まだまだ自分の実力を上げていかなければと思う部分が、練習でも試合でもたくさん出てくる」と謙虚な姿勢を見せる。それでも1年次の目標には、スタメンでの出場を掲げる。6日の中大との公式戦後の練習試合でも上級生に対して物怖じせず、積極的に指示を出す姿がピッチにあった。
 小森がチームの守護神として活躍する日も遠くはないだろう。
 
 こもり はるき 2006年4月11日生まれ。埼玉・いずみ高出身。スポーツ科学部。187㌢、79㌔。

黒沢佑晟 結果を残すプレー

 黒沢は2024年度の全国高校選手権で日本一の称号を手にし、優秀選手にも選ばれた期待のルーキーだ。
 兄の影響で幼少期からサッカーを始め、その後も小・中とボールを追い続けた。高校は強豪の前橋育英高(群馬)に進学。だが自分のプレーには自信が持てなかった。
 そんな中、高校3年の時に転機となった試合がある。高校年代最高峰のU―18プレミアリーグで戦った柏レイソルU―18との一戦だ。黒沢はMFとしてゴールを決めるなど大活躍。「強豪チーム相手に活躍できたことで自信がついた」と記憶に残る試合だったと語る。これを機にスタメンに入るようになった。
 本学には昨年度卒業した熊倉弘貴・弘達兄弟をはじめ、前橋育英高出身でプロになる選手が多いため進学を決意。
 入学後すぐに試合へ出場し、すでに存在感を見せる黒沢だが、持久力や敏しょう性など課題が見つかったという。本学の寮にはトレーニングルームが設置されており、体を鍛え改善している。
 「攻守どちらでもチームに貢献できる選手になりたい」と意欲を見せる黒沢。相手が読めない動きで窮地の場面をひっくり返すような、鮮やかなプレーを見せてくれることだろう。
 
 くろさわ ゆうせい 2006年8月8日生まれ。群馬・前橋育英高出身。危機管理学部。174㌢、71㌔。

野球部

西尾海純 勝利へと導く投手に

 西尾が野球を始めたきっかけは家族の影響だ。祖父母が大の野球好きで父も野球経験者だったことからテレビでプロ野球の試合をよく見ていた。5歳の頃に福岡ソフトバンクホークスのジュニアアカデミーに入り、本格的に野球を始めた。
 高校は長崎日大高に進学。1年生から試合に出場し春の甲子園も経験した。全国の大舞台で投げたことで多くの人から注目を浴びたという。「プロの道に進みたい」。そう思い始めたきっかけになった。
 プロに進むには「もう一度甲子園でプレーして結果を残さなければ難しい」。高校3年の夏に勝負をかけた。長崎県大会の準々決勝。エース・西尾は10奪三振の快投を見せたが、5回に許したタイムリーが決勝点となり、0―1で涙をのんだ。
 高校卒業からのプロ入りは諦め、大学に進学することを決意。声をかけられていた本学野球部の練習に顔を出した。環境にも恵まれ、ここであれば充実した4年間を過ごせると入学を決めた。
 大学での目標は東都大学リーグで優勝すること。「戦国東都」とも呼ばれるリーグで「勝利に導くことができるピッチャーになりたい」と西尾。高校時代から得意とするカットボールと最速149㌔の直球を武器に、「打ちづらいピッチャー」を目指す。プロを目指して大学で磨きをかける西尾の4年間に目が離せない。
 
 にしお みいと 2006年5月5日生まれ。長崎日大高出身。法学部。177㌢、75㌔。
 

土井貴仙 三高主将が神宮再び

 片岡昭吾監督から「気持ちがものすごく出る選手で、粘り強いプレースタイルを持っている。非常に期待している」とエールを送られる土井。出番は早速回ってきた。
 ルーキーながら開幕ベンチ入りを果たし、4月7日の国学院大1回戦では9回表にライトの守備で初出場。翌日の2回戦も途中出場した。同月9日の3回戦は6回表に代打で登場。初打席に立った。9回表にも打席が回り、3球目を振り抜き初安打を放った。
 土井は自身の持ち味を遠投110㍍の肩と語り「打てなくても守ることはできる」と自信を見せる。しかし、土井の持ち味はそれだけではない。高校通算19本塁打のパワー、50㍍6秒0の俊足で「4年後に全部を見てくださいと言える選手になりたい」と口にする。目指すは走攻守の三拍子そろった選手だ。
 また、土井は高校野球の名門・日大三高で主将を務めた。日大三高は昨年夏、全国高校野球選手権の西東京大会で3連覇をかけ決勝で早稲田実業高と対戦し敗戦。あと一歩で甲子園を逃した。そのため、決勝と同じ舞台である神宮球場でプレーしたい気持ちが強く、本学の入学につながった。今はルーキーとしての活躍が求められるが「自分の結果よりもチームの結果」と意識の高さをうかがわせる。
 甲子園にあと一歩届かなかった高校時代。大学ではその悔しさを胸に、涙をのんだ地で鮮やかな活躍を見せてほしい。
 
 どい きせん 2006年11月29日生まれ。日大三高出身。スポーツ科学部。177㌢、79㌔。

テニス部 木村一翔

目指すは大学日本一

 鳴り物入りで入部した木村は「単・複・団体全てで全国優勝したい」と意気込みを示した。
 3歳の頃に父の勧めで始めたテニス。小学4年の時に地域大会の決勝に出場し、幼なじみに負けた悔しさで自分の中に火がついた。これを機に本気でテニスと向き合い始めたという。
 小学6年になると、全国大会に出場するまでに成長。高校は監督の誘いで強豪・関西高(岡山)に入学。在学中はITF(国際テニス連盟)ツアーに参加し、海外の試合を転戦するなど多くの経験を積んだ。高校3年の時にはインターハイと全日本ジュニア選手権のダブルスで日本一に輝いた。
 大会にも多く出場できる環境の本学スポーツ科学部に魅力を感じ入学。高校からの憧れの存在で昨年、日本一に輝いた高悠亜(スポーツ科4=岡山・関西高)がいることも入学を決めた理由の一つだ。高の攻撃重視のプレーがお手本。速いテンポでボールを打てるように、球出しの練習に励んでいる。さらに、高のプレー以外の立ち居振る舞いも学びの対象。観客を魅了できる選手を目指す。
 「今年はレギュラーに入り、1試合でもチームに勝ちをもたらしたい」と目標を熱く語った木村。本学を王座2連覇に導いてくれるだろう。
 
 きむら かずま 2006年12月4日生まれ。岡山・関西高出身。スポーツ科学部。178㌢、73㌔。
 

相撲部 西出大毅

右四つで学生横綱へ

 立ち合い直後の力強い突きと押し。右腕を相手の左脇の下に差し込み組み合う「右四つ」を得意とする西出。2年連続の高校横綱に輝いた期待の本格派ルーキーだ。
 もともと柔道を習っていた西出が相撲と出会ったのは小学3年の時。柔道の先輩に勧められたことをきっかけに相撲を始めた。相撲と柔道を両立していたが、中学進学を機に相撲一筋に。
 中学3年の時は全国中学校選手権で個人優勝。中学横綱の称号を獲得した。
 高校生になるとさらに才能が開花。高校2年、3年次にインターハイで個人連覇し高校横綱にも2度輝いた。加えて3年次は団体でも優勝する偉業を達成。勢いが止まらない西出はポーランドで開催された世界ジュニア選手権も2年連続優勝し、圧倒的な強さを見せた。
 しかし、昨年12月に行われた全日本選手権は予選敗退で涙をのんだ。さらに、同級生で昨年の国民スポーツ大会で優勝した福崎真逢輝(まある)(藤島部屋)はベスト8に進出。ライバルの活躍に悔しさをにじませるも「いい刺激をもらった」と前を向く。
 今はこの悔しさをバネに稽古に励む日々。今後の目標は「インカレで個人・団体優勝」。西出ならきっと圧倒的なパワーと得意の右四つで、学生横綱の座をつかんでくれるはずだ。
 
 にしで だいき 2006年8月19日生まれ。和歌山商高出身。法学部。180㌢、170㌔。

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