野球部・オンライン限定記事 秋季リーグ戦、選手・監督インタビュー
今春季、2季ぶりの1部復帰を目指すも2部3位に終わった本学野球部。秋季リーグ開幕が迫る8月30日、富塚隼介主将(危機管理4=日大三高)とエースの直江新投手(法3=熊本・九州学院高)、片岡昭吾監督に春季リーグと夏季オープン戦を振り返ってもらい、秋季リーグへの思いも聞いた。
片岡昭吾監督
富塚隼介主将
直江新投手
片岡監督
―春季はどのようなシーズンだったか。
開幕から勝ち点を取ることはできたが、結局専大との1戦目、一番大事なところで勝ち切れなかったところがチームの反省点。ピッチャーは直江と菅澤宙(生産工3=岐阜・中京高)が中心で戦った。直江はそれなりの仕事をしたが、優勝できなかった敗因は詰めが甘く勝てなかった。
春季リーグ、本学は2週目終了時点で専大、駒大と勝ち点2で並び、3週目の専大戦を迎えた。1回戦は最終回を1―0で迎えるも、ここまで好投していた直江が2死から同点タイムリーを浴びる。延長戦でも勝ち越しを許し、まさかの逆転負け。翌2回戦も敗れ、優勝戦線から離脱した。一方、逆転勝ちを収めた専大はその後も勝利を重ね、7季ぶりの2部優勝を果たした。
―あの試合は勝たないといけなかった。
直江は9回2死まで完璧なピッチングをしていた。最後一塁が空いている中で、4番の選手へ勝負に行ったが、1球の怖さを知ったシーズンだった。
―夏季オープン戦期間に特に練習した点は。
やっていることはもちろん変わらないが、打線は水モノのところがある。目指しているピッチャー中心に守り切る野球を突き詰めた。自分がどういう選手でどういうところで力を発揮できるのかっていうのを、一人一人が理解しながら練習に取り組んだ。春先のゲームじゃないので、チームができてきて、自分の役割が分かっている中での秋季だ。
―夏季オープン戦は秋につながる試合は多かったか。
最後まで労を惜しまずやるというところ。東海遠征に行ってきたが、サヨナラ負けが2試合、7―3で勝っている試合で9回に追いつかれるという試合もあった。勝ち切るというチームの目標を立てている。
4月7日の開幕戦に代打で登場すると、大学初打席でタイムリースリーベースを放つ鮮烈なデビューとなった萬場
―この春はルーキーながらセカンドのレギュラーに定着し、チーム内首位打者に加え、新人賞・ベストナインも受賞した萬場翔太選手(法1=山梨学院高)の活躍も光った。
萬場は堅実な選手。派手な選手に見えるけど、守備・走塁、バッティングはまだムラがあるものの、いずれの平均も高い選手。1年生なのでやるべきことをやるっていう意識がまだまだ薄いが、そういったところをこの夏は鍛えてきた。1シーズン終えて、大学のレベルやピッチャーのスピード感には大分マッチしてきた。自信も付いてきていると思う。相手も研究してくるのでどうなるか分からないけれど、今のところはスタメンで考えている。
新エースとして、チームを引っ張った直江
―直江投手はもうエースと呼んで差し支えないか。
そういうことだろう。去年の秋、専大戦で先発させて勝ち投手になったけれど、もちろん今季を見据えての起用だった。春は十分、自分でそういう自覚を持って取り組んでいたと思う。責任感も出てきた。
赤星優志(2021年スポーツ科卒=読売ジャイアンツ)が2、3年生の時と比べて、直江の方が安定感と体力は良い。赤星の3年の春なんかは先発しても5回くらいで球速が10㌔くらい落ちて、次の日も3戦目も投げられないといった感じだった。赤星は4年生になってから。2部で優勝して、1部へ上がった時は打たれる気がしなかった。そう考えると、直江の方が現時点では力を発揮している。
―今後、直江の伸びしろはどこにあるか。
ストライクで勝負できる力はもうある。うちのレベルだと、ストレートでストライクを取れることは当たり前。それに加え、例えば「スライダーでも取れます」というピッチャーは多くいる。今、直江が勝負できるようになったのはフォークで初球から勝負できるようになったとか、いろんな球種でカウントを取れるようになったことが大きい。球速とかそういうのを求めてもキリがないので、今のピッチングを継続して調子の波をつくらずにやっていくことだけだと思う。
春季は5番打者として5打点を挙げた富塚
全試合でスタメンマスクを被り、ベストナインも獲得した米田
―野手で注目選手はいるか。
1番に出塁率が良いということで富塚を持ってきた。富塚は今までポイントゲッターとして5番に置いていた。バッティング技術のある信頼している選手で、1番に一番良い打者をおきたい。だから確率の高い選手を持ってきているということ。
4番は今のところ米田歩生(経済2=広島商高)にしている。2番はまだどうなるか分からないが、3、4番に入る米津煌太(スポーツ科3=大垣日大高)、米田でランナーを返してくれたら。キーはやっぱり富塚の出塁と米田の打点。米田は昨秋まで8番を打っていて、ホームランを量産するようなバッターではないが、3、4打席立った時にチームへの貢献度が高い。繋ぎの4番になってくれたらと思う。
―リーグ戦へ向けて。
4年生としては最後のシーズンだし、1部復帰をお土産に卒業したいというところはあるでしょう。優勝するとか1部復帰するとかは毎年いうが、それは変わらない。そこにどれだけの熱量を持って、やってくれるかというところ。一人一人いろんな思いを持っているから、それを集結させて、熱を持ったシーズンにしてもらいたい。
富塚主将
春季リーグを厳しめに振り返りつつ、後輩への思いも語った富塚主将
春季は全試合でクリーンアップを張り、打率.302をマーク。3季連続で打率3割を記録し、初のベストナイン(三塁手)を満票で獲得した。試合でもチームを引っ張った主将に思いを聞いた。
―春季リーグを振り返って。
1球の怖さを知ったシーズンでした。専大との1回戦、あとアウト一つから同点に追いつかれリーグ戦の流れを持っていかれてしまいました。
―専大戦1回戦の敗戦は分岐点になった。
試合後、指導者や選手の中では勝ち点が取れればいいから、2戦目3戦目で勝っていこうと話をしていました。でもやっぱりあと一歩のところで勝ち切れなかったことで選手たちは動揺していました。不安な気持ちになり、マイナスの方向に考えが行ってしまって、そのまま2回戦も落としてしまった。あの1戦目の敗戦でリーグ戦がうまくいかなくなってしまったなと思います。
―春季リーグにチームとして点数をつけるなら何点か。
60点くらいです。ピッチャーが頑張ってくれていたので、60点はピッチャーとキャッチャーへの点数。点もあまり取られていなかったし、ピッチャーに助けられてばかりでした。やっぱり野手が何とかしていかないとと思っていますが、例えば東農大との2回戦は直江が頑張ってくれていたのに野手が何もできずに勝ち点を落としてしまいました。そのため、そこまで良いリーグ戦にはできなかったと思っています。
―逆に昨年の秋季リーグからチーム全体で成長した部分はあったか。
前回のリーグ戦よりは野手がコンスタントに打率を残せるようになったと思います。なかなか一本が出ませんでしたが、チャンスも多くつくれていました。また直江や菅澤などピッチャー陣が本当に頑張ってくれて、そこは春季リーグの良かった点かなと思います。
―打率を残せるようになったのはなぜか。
冬の間に片岡監督やコーチからのご指導だったり、バットを振る本数を増やしたりしたことでみんな自信を持って打席に入ることができたのが一番です。
―主将としてシーズンを通して、選手たちにはどのような声掛けをしたか。
優勝するためには勝ち点を5取ればいい。拓大との2回戦で負けた時もそうでしたが、勝ち点を取れればいいので、ミスをしても1戦目か2戦目を落としても、全員でカバーしていこうと話していました。
―個人としては打率3割をクリアし、三塁手として満票でのベストナインにも輝いた。
ベストナインは試合に出ている身としては本当に欲しかった賞ではあるのですが、打率は3割に乗ったものの得点圏での打率はいまひとつでした。5番打者としてチャンスで回ってくることも多かったので、悔いの残るシーズンでした。
―秋は春までの5番から打順が変わり、1番として起用されるが。
今まで公式戦では一度だけ1番に入ったことがあります。ただ、5番などが多く1番バッターは小中高でも初めてくらいなので新鮮な気持ちで楽しいです。クリーンアップの打順はチャンスで回ってくることも多かったのですが、1番は逆にチャンスをつくりに行く側。5番の時より、出塁・走塁の意識は高まりました。今は得点圏打率よりも、先頭で回ってくることが多いので出塁率を意識しています。
―1番の方が打ちやすい?
1番を任されてから打率が良くなりました。調子が良いからかもしれませんが、変にプレッシャーを感じずに打席へ臨めている気がします。
―主将として後輩に期待することは。
この夏のオープン戦で下級生が多く出ていて、他の大学よりレベルが高い、良い素材を持っている選手ばかりだと感じています。あとはそれをリーグ戦で発揮できる環境をつくることだけだと思うので、主将として良い声掛けをしていければと思います。
―春と秋でチームの考えや意識は変わったか。
いや、それはあんまり変わっていないです。リーグ戦は勝ち点が取れればいいので、2部でも本当に強いチームばかりですが、一戦一戦しっかりと戦って最終的に勝ち点5を取ることを目指してやっていきます。
直江投手
春季は初の開幕投手を務めると、そのまま開幕3連勝を挙げてリーグトップの5勝をマーク。40奪三振、3完投、56イニングも2部リーグ1位で最優秀投手とベストナインの2冠に輝いた。秋季リーグでも活躍が期待される直江投手に話を聞いた。
―春季リーグを振り返って。
先発で投げるというのがほぼ初めてのシーズンで、まずは長いイニングを投げようという思いでした。良い結果が出て、自信になりました。
―成績は満足のいくものだったか。
個人の成績は良かったと思っています。ただ、やっぱり2敗しているし、チームも3位だったので優勝しないと満足はできません。
―3完投はリーグ1位となったが、毎試合最後まで投げることを意識していたか。
最後まで投げ切ろうとは思っておらず、毎試合1回1回投げている意識です。
―昨年からピッチングの中で変えた点はあるか。
落ちる球、フォークが今季は良かったです。決め球で使ったり、カウントを取りに行ったりするボールとしても投げていたので、打者に球種を絞らせないボールになっていたと思います。
―春季リーグで一番印象的な試合は。
やっぱり専大との1回戦です。9回2死から負けてしまって、そこから本学は勝ち点を落とした一方、専大は優勝。1球の重さを痛感した試合になりました。逆に8回までは春で一番良いピッチングができていて、テンポやコントロールが自分の思い通りに投げられていました。
―一番の武器は。
テンポの良さです。自分も投げていく中でどんどんリズムに乗っていく感覚があって、乗ったら良いピッチングができるのでリズムに乗るまでを大事にしています。テンポよく投げると球数が減って、その分多くの回数が投げられると思うのでそこを意識しています。
―夏のオープン戦はどうだったか。
春のままでは対策されてしまうとの思いから、新しい球種を試したり、今ある球種を強化したりしていました。現在、ストレートの他、カーブ、フォーク、カットボールを投げていますが、中でもカットボールの精度を特に磨きました。カットボールは打ち取りたい場面や芯を外したい場面で特に投げています。従来は曲がりが緩いこともあったので、球速を上げて鋭く変化させることを目標にやってきました。
―秋季リーグはどういうシーズンにしたいか。
チームを優勝させることを考えていて、1戦目の先発として初戦は絶対落とさないという意識で投げていきたいです。春は防御率が1・77だったので、1点台前半と50イニングを目標にしたいです。







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