ゴルフ・全国大学対抗・全国女子大学対抗 小林がMVP
男子、逆転で2連覇
ゴルフの全国大学対抗戦、全国女子大学対抗戦が6月23日から25日にかけて北海道の苫小牧ゴルフリゾート72エミナゴルフクラブ(男子6927ヤード、パー70、女子6286ヤード、パー72)で行われ、本学男子は2連覇に輝き、女子は5位と3連覇を逃した。男子の最優秀選手(MVP)には通算4アンダーの小林翔音(しょおん)(スポーツ科3=西武台千葉高)が選ばれた。
大会は5人ずつのストロークプレーで18ホールを3日間回り、上位4人の合計スコアで競った。 (文・写真=道上理帆)

最優秀選手に選ばれた小林
男子は初日、前半に小林と清水蔵之介(スポーツ科3=目黒日大高)が好スコアでチームを先導するも、全体7オーバーと苦戦した。しかし後半に隅内雅人(国際関係4=茨城・水戸啓明高)と岩井光太(同4=埼玉栄高)、そして小林の3人がそれぞれ2アンダーと猛チャージ。チーム成績をイーブンにまとめ、大阪学院大とともにトップへ躍り出た。
2日目、選手全員がスコアを伸ばすことができず前半は6オーバー。後半に隅内と小林、清水が1アンダーと踏ん張りを見せ、トータル3オーバーで2位につけた。
晴天に恵まれ始まった最終日。小林は安定したパッティングでバーディーを5回決め、2アンダーをマーク。清水、林田直也(国際関係4=福岡・沖学園高)、泊隆太(法4=群馬・共愛学園高)の3人もイーブンパーでホールアウトし、2位の大阪学院大と1打差の合計841で、逆転勝利を収め、2連覇を達成した。
女子は初日、主将の山本瑠奈(国際関係4=三重・津田学園高)が2アンダーと好スタートを切るなど、2位タイにつけた。2日目は福井工大、法大に抜かれ4位と順位を落とし、不安が募る中で迎えた最終日。前半6オーバーとスコアが振るわず、その後も立て直すことができず、トータル881の5位で3連覇を逃した。
男子主将の隅内は試合後「今年は逆転ができる強いチーム。不調な時もメンバー同士で声を掛け合い、良い雰囲気のまま最終日を迎えられたのが優勝につながった」と喜びを語った。

初日を2アンダーにまとめた山本
平常心で好スコア
〇…「スコアでチームを引っ張る」―。今大会はチームを先導すると決めていた小林。不調な状況下でも常に平常心を保ち優勝に貢献。最優秀選手(MVP)をつかみ取った。
2つ上の兄である小林大河(2026年国際関係卒)の影響でゴルフを始めた小林。物心がついた頃には既にプロへの憧れを抱いていた。幼い頃は兄と2人でゴルフを練習。中学卒業まで他競技にも挑戦し、ゴルフに必要な持久力や集中力、スイング時のバランス力を身に付けた。
高校に入ってからはゴルフ一本に。3年時には特別国民体育大会に出場し、団体と個人ともに優勝を飾った。
高校卒業後は兄と同じ本学へ進学。順調に好成績を重ね、24年の関東アマチュア選手権では優勝を成し遂げた。しかし、2年生になったばかりの時にショットが正確に飛ばなくなり、ボールのコントロールに苦戦。体全体や腕の使い方を見直したことで改善され、昨年の全国大学対抗戦では2年ぶりの団体優勝に貢献した。
「平常心」をモットーとする小林だが、昔はミスをすると怒りっぽくなる性格をしていた。ゴルフは感情を表に出すとパフォーマンスに大きく影響する。高校に入ってからは常に落ち着いてプレーするよう意識。今ではどんな状況でも平然とし、ペースを崩さずスコアを伸ばせることが強みだ。
今大会に向けてはグリップの握り方を見直すことを重視した。大会前の練習期間からグリップトレーナーを使用し、納得できる握り方を模索。ショットの正確性やスイング軌道が安定し、本番も自信を持ってショットを打てるようになった。
MVPに選ばれた小林だが、個人で選ばれたことよりも団体で勝てたことに達成感があるという。小林にとってゴルフは人生そのもの。楽しいと思えない時も多いが、どんな時も平常心を保ち、常に優勝を目指している。
「将来はプロゴルファーとして活躍し、次世代に夢と希望を与えていきたい」と語る小林。8月には日本学生選手権が控えており、今後の活躍に目が離せない。
自己分析実り勝機

グリーン上で芝目を読む清水
〇…「自分のやってきたことを信じて打つ」。清水は同期の小林から受けた言葉を胸に今大会に臨んだ。スコアが伸び悩む選手が多い中、3アンダーと小林に続いて団体優勝に大きく貢献した。
ゴルフは父が趣味だったことをきっかけに3歳の時に始め、小林とは幼い頃から互いに切磋琢磨してきた。高校時代、実力が発揮できず苦しんだ時期が何度もあったが、2年時の日刊アマゴルフ全日本大会で優勝。大きな自信につながった。
本学に進学してからは1年時からレギュラーメンバーとして活躍。しかし、順風満帆な競技生活とはいかず、好成績を残す小林に引け目を感じていた。それでも落ち込むことなく練習を続け、2024年の日本学生王座決定戦では個人3位と復活を遂げた。
「ゴルフはデータだ」。日々の練習の中で自己分析を続け、はたと気付いた。ショット、アプローチ、パターの三つのプレーで、半年前からボールの軌道や打ち方を分析。改善すべき点が明確になり、練習方法の見直しや技術の上達につながった。
また、試合前は緊張しやすい性格のため、物事を楽観的に考えるように心がけている。大会期間中は気を張らず楽しむことを意識。小林とは練習後にゲームをしてリフレッシュする時間を過ごした。
「ゴルフのおかげで夢や仲間ができた。ゴルフの無い人生は考えられない」と話す清水。大学卒業後も小林とともにゴルフ人生を歩み、アメリカを拠点とする男子プロゴルフのPGAツアー出場という目標に向かってさらなる高みを目指す。







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