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相撲東日本学生団体 2年ぶり39度目の優勝

ルーキー大活躍  個人西出が準V

 相撲の東日本学生選手権が6月8日に東京都千代田区の靖国神社相撲場で行われ、本学は2年ぶり39度目の団体優勝を果たした。個人では共にルーキーの西出大毅(法1=和歌山商高)が準優勝、バヤスガランムンフ・ムンフビルグーン(スポーツ科1=鳥取城北高)がベスト8に入った。
 (文・写真=前島ひなた、藤井菜穂)

 5人一組で行われた団体戦。本学は予選1、2回戦を全勝で突破する好調な滑り出しでスタートした。予選3回戦には先鋒は神崎大貴(文理4=埼玉栄高)に替わって西出、大将には西加陽斗(経済4=鹿児島商高)から鮫島輝(法1=埼玉栄高)へ交代。ルーキー2人の活躍が奏功し、3勝13点のトップで決勝トーナメントへ進出した。
 トーナメント初戦の拓大を3―2で制すと、東農大との準決勝は先鋒から流れをつくり、本学が主導権を握ったまま4―1で勝ち上がった。
 迎えた決勝。相手は昨年団体3位の実力を持つ東洋大。先鋒の西出は福原丈一朗(1)の力強い押しで土俵際まで追い込まれたが、体をひねり突き落としを決め逆転勝利。続く二陣のムンフビルグーンも突き落としで2―0と王手をかけた。
 団体優勝まであと1勝。猛烈なプレッシャーの中、中堅の成田力道(文理3=鳥取城北高)は一回り体の大きい菅原悠翔(3)に挑んだ。成田は俊敏な動きで相手の攻撃をいなし、引き落としで2年ぶりの団体優勝を手中にした。
 その後行われた個人戦には本学勢9人が出場。団体戦でも活躍した西出とムンフビルグーンが、上位8人で行われる決勝トーナメントへ進出した。
 西出は準々決勝、準決勝を難なく制し決勝戦へ。相手は日体大のバットヤッグ・バヤルボルド(2)。バヤルボルドの勢いにのまれ土俵際まで追い込まれた西出は上手投げをくらい、惜しくも準優勝となった。
 ムンフビルグーンは初戦で日体大の満上颯悟(3)に寄り切りで敗れベスト8に終わった。

大学で厳しさ実感

 ○…西出が今大会を知ったのは、大学相撲を意識し始めた高校3年の時。大会動画を視聴したことがきっかけだ。高校生とは違う体格の良さと迫力に魅せられ強い憧れを抱いた。
 しかし、本学相撲部に入ると、高校と大学のレベルの差を痛感。高校時代は身長180㌢、体重170㌔の恵まれた体格を生かした立ち合いもはね返された。大学相撲の選手は自分より体が大きく、技術や速さも全くの異次元。これまでの相撲は通用しなくなった。
 まずは立ち合いの弱さを克服すること。西出は足をしっかりと踏み込むために、基本のすり足の練習を懸命に励んだ。また、力負けしないようにベンチプレスなどの筋トレも追加。テクニックとパワーの両面から肉体改造に挑んだ。
 そして迎えた今大会。先輩たちの気迫に背中を押され、思いきり勝負に臨めた。特に団体決勝の先鋒戦は福原丈一朗(東洋大1)との同級生対決となり気合が入った。立ち合い直後に相手に押し込まれたものの、タイミングを見計らい突き落としで勝利。西出が流れをつくったことにより4―1の圧勝。団体優勝に貢献できた。
 まだ立ち合いの課題は残るが、「東日本学生で優勝できなければインカレ(全国学生選手権)での団体優勝はない」と言われる今大会を危なげなく制した。
 同部として次の目標は2022年から遠ざかっている「インカレ団体優勝」と、主将の西加は豪語する。西出もそこに照準を定めた。東日本学生での自信を確信につなげるため、これから鍛錬の日々が続く。

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