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テニス全日本学生室内 丹下が初優勝果たす

決勝でリベンジ達成 手嶋・高畑ペアは3位に

 テニスの全日本学生室内選手権が昨年12月9日から15日まで兵庫県三木市のブルボンビーンズドームで行われ、本学は男子シングルスで丹下颯希(文理3=愛媛・新田高)が初優勝を果たした。同ダブルスでは手嶋海陽(スポーツ科4=鹿児島・神村学園高)・高畑里樹(文理2=兵庫・相生学院高)ペアが3位に入った。

 14日の同シングルス準決勝に出場した丹下はジョーンズ怜音(慶大1)と対戦。1セット目は6―3で勝利。2セット目は4ゲーム連続で先取。その後4―3と接戦になる場面もあったが、ゲームカウント6―3で試合を制した。

 翌日の決勝の相手は一昨年、準決勝で敗れた田中佑(筑波大3)。1セット目はゲームカウント4ー4と互いに一歩も譲らない展開に。9ゲーム目を順調に抑え、続く10ゲーム目。丹下のフォアハンドによるボールが相手のシングルスラインぎりぎりに落ちゲームカウント6―4で勝ち取った。

 2セット目はゲームカウント2―3で先攻されてしまう。しかし、丹下の強烈なボレーによって相手のミスを誘い、ゲームカウント6―4で逆転勝利。セットカウント2―0で優勝を決めた。

 14日に行われた、同ダブルス準決勝で手嶋・高畑ペアは法大の寺島拓斗(1)・永井優輝(1)ペアと対戦。1セット目の1ゲーム目を先取するが、3ゲームを連続で奪われた。その後、差を縮めることができず、ゲームカウント2―6と1セット目を落とす。2セット目も永井のレシーブに押されゲームカウント2―6で敗退。結果3位入賞となった。

 丹下は「大学4年間で全国大会の個人戦のタイトルを取りたいという気持ちが今回の優勝につながった」と喜びの表情を見せた。

自分らしい試合

 🎾…目標でもあった大学日本一に、個人で初めて輝いた丹下。「うれしい気持ちと、ほっとした気持ち」と笑顔で話した。

 昨年8月には全日本学生選手権の決勝で、高悠亜(スポーツ科3=岡山・関西高)と対戦。得意とする両手打ちのカウンターを読まれてしまい、セットカウント0―2で準優勝。「自分らしいプレーを出せないまま終わった」と悔しさをにじませた。

 同選手権で見つかった課題は、サーブ力と相手選手の遅いストロークへの返し。サーブは的に向かって打ち続ける練習をしたりコースを修正したりした。遅いストロークに対しては、一歩前に出て早い返球を繰り出す練習に励んだ。

 そして迎えた今大会。初戦から相手は関西ベスト4の堤隆貴(関西大3)と強敵。「自分のやるべきことだけを考える。ミスはしない」と決めて試合に挑んだ。結果、2―0と勝利。その後も順調に駒を進めていった。

 決勝では一昨年の同大会で敗れた田中と対戦。前回の敗因は苦手とするバックハンド側に集中的に打ち込まれたことが大きい。そのためバックハンドの高い位置にくる球を強く打ち返す練習に注力。その努力が実り、優勝につながった。

 今年からは大学生の日本代表選考にも関わる世界大会に挑戦していく。「世界ランキングを上げて、日本代表になりたい」。丹下の主戦場は日本を越えて世界に広がっていく。

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