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2024年度体育大会 12競技で選手たち熱い戦い  

 本学の2024年度体育大会が6月5日の高校の部・水泳を皮切りに各地で行われ、大学の部、高校の部で計12競技が開催された(来年2月16日開催の大学の部・スキーを除く)。
 大学の部・卓球男子で商学部が36大会ぶり、高校の部・バレーボール女子で宮崎日大高が3大会ぶりの栄光に輝くなど熱戦が繰り広げられた今大会。各競技で活躍した選手たちを取材した。

大学の部

卓球商男子 36大会ぶりの栄冠

 9月28日に生物資源科学部体育館で開催され、男子は商学部が36大会ぶりに優勝。個人戦が行われた女子は古屋友唯(薬2)が2連覇を果たした。
 【男子】決勝 商3―0文理 ▽優秀選手賞 高田千輝(商3) 見村悠樹(商1) 猪狩耕汰(文理2) 野月恒星(工1)
 【女子】決勝 古屋3―0木村花漣(理工1) ▽優秀選手賞 古屋

圧倒的強さで栄冠

〇…36大会ぶりに栄冠をつかんだ商学部。「忙しくてなかなか練習できる時間が少なかったが勝てる方法を考え工夫しながら臨めた」と優秀選手賞を獲得した見村は振り返った。
 1回戦の相手は生物資源科学部。見村のプレースタイルはカット(ボールにバックスピンをかけて返球する)が主体のカットマン。相手の攻撃に粘り強くついていき、ミスを誘ってストレート勝ち。その後、高田もストレート勝ちを収め、結果3―2で生物資源科学部を破って準決勝へ。
 続く相手は昨年王者の生産工学部。商学部は初戦で敗れており、リベンジを期す一戦となった。
 先陣を切った見村は2セットを先取。だが相手のミート打ちに翻弄され2セットを奪い返される。最終セットはサーブの配球を工夫し勝利。一方、高田はストレート勝ちで安定した強さを見せつけた。結果は3―0で勝利。「昨年の雪辱を果たすことができてよかった」と高田は満足気に語った。
 決勝の相手は文理学部。勢いのついてきた見村と高田がそのままストレート勝ち。文理学部にも3―0で勝利し栄冠を勝ち取った。

攻め続けて2連覇

〇…他の追随を許さない強さを見せ女子個人で2年連続優勝を果たした古屋。いったん試合が始まれば「プレッシャーは感じなかった」と柔和な笑みを浮かべた。
 高校までは弱点を克服するための練習をしていたが、大学では強みである攻めの姿勢の強化に注力。より実戦に近い形式のゲーム練習に時間を費やし、練習時間の4分の3をゲーム練習に充てた。
 迎えた今大会。シード権を得て2回戦から出場すると初戦、次戦とセットカウント3―0で快勝し決勝に進んだ。1セット目はラリーを続けて相手の動きを観察し11―8で辛勝した。相手は守りの堅いタイプだと分析した古屋は得意とする攻めの姿勢を貫いた。
 「(相手の動きに)慣れてきた」という2セット目。ラリーを着実に制し点数を重ね、11―4で勝利した。3セット目も勢いそのままに攻め続け、11―3で圧勝。ストレート勝ちで2連覇を飾った。
 3連覇がかかる来年。「楽しく試合ができれば良い」と穏やかな笑顔で今後を見据える一方で「出るからには勝ちたい」と静かに闘志をみなぎらせていた。

軟式野球 商3大会ぶりVつかむ

 9月4、5日に東京都新宿区の明治神宮外苑総合球技場軟式球場で開催され、決勝は3時間に及ぶ激闘の末、商学部が3大会ぶりに優勝した。
 ▽決勝 商3―2経済 ▽最優秀選手賞 小林弘夢(商3) ▽優秀選手賞 本田優太(商2) 井上裕陽(経済2)

接戦制す粘り強さ

〇…「1年を通してこの大会に向けて力を入れてきたのでとてもうれしかった」と主将の小林は喜びを語った。
 昨年は決勝で文理学部に敗れ準優勝。今年は「この大会に自分たちのピークを持っていこう」と3年生を中心にチームの士気を高め、リベンジに燃えていた。
 今年は守備力と精神力の強化に力を注いだ。守備からリズムをつくり、粘り強い野球をするのがチームの目標。練習で上手な選手のまねをすることでチーム全体の守備のレベル向上を目指した。
 精神面の弱さを克服することも課題だった。守備練習を何度も重ねチーム全体で自信を養い、精神力の強化につなげた。
 一年間の鍛錬は今大会で十二分に発揮された。3試合を戦い抜き、全ての試合が延長タイブレーク。体力的、精神的に苦しい試合が続いたが、大事な場面でエラーが出なかったのは日々の練習の成果の表れだった。
 決勝では、両者得点を許さず0―0のまま延長タイブレークへ。1―1で迎えた12回表に無死満塁のピンチになるも、粘り強さを見せ最少失点で切り抜けた。その裏に相手投手のミスもあり3―2でサヨナラ勝利。粘り強く競り勝つ野球でリベンジを果たした。

陸上 理工男子・生物資源科女子V

 9月27日に東京都世田谷区の本学陸上競技場で開催され、男子は理工学部が6大会ぶりの優勝。女子は生物資源科学部が3大会ぶりに優勝した。
 優秀選手に、男子は佐藤環(理工2)が、女子は矢吹真彩(生物資源科2)がそれぞれ選出された。
 各種目の優勝者と優勝記録は以下の通り。
 【男子】
 ▽100㍍ 佐藤 11秒19 ▽400㍍ 豊嶋一琉(法3) 51秒02 ▽1500㍍ 畠田旺(生物資源科4) 4分15秒87 ▽4×100㍍リレー 理工(中村悠人、村松駿、佐藤、清水光聖) 43秒11 ▽走り高跳び 青木謙太(国際関係2) 1㍍55 ▽走り幅跳び 田辺和真(経済1) 6㍍15 ▽砲丸投げ 海保将吾(文理2) 11㍍55
 【女子】
 ▽100㍍ 松原結花(国際関係1) 13秒96 ▽800㍍ 矢吹 2分53秒83 ▽1500㍍ 倉持爽乃(理工1) 5分34秒09 ▽4×100㍍リレー 文理(中沢望、杉山奈子、礒江佑奈、藤井向日葵) 1分03秒59

走り込んで2連覇

〇…女子800㍍2連覇を果たした矢吹。優秀選手にも選出された。「まさか自分が選ばれるとは予想していなかった」と驚きの表情を浮かべた。
 陸上を始めたのは中学3年の時。中学2年時の担任の先生に勧められ、書道部から転部した。「もっと早く入部しておけば良かった」と陸上のとりこになっていた。
 高校時代特にきつかった練習は「ペース走」。1000㍍を4分以内で走ることを目標にインターバルをおいて3回練習。高校3年では、同1500㍍、同3000㍍で県大会に出場。「この練習のおかげで自己ベストも更新し続けることができた」とその後の成果を振り返った。
 今大会が始まる前の9月上旬には合宿に入った。アップダウンの激しい坂がある15㌔㍍を繰り返し走り込んだ。迎えた今大会。昨年の優勝タイムを、約5秒も縮めて2連覇の栄冠を勝ち取った。
 「来年も優勝したい」と3連覇に向けて日々の歩みを止めることはない。

ソフトテニス 生物資源科8大会ぶりV

 9月6日に文理学部のテニスコートで開催され、生物資源科学部が8大会ぶりの優勝を果たした。
 ▽決勝 生物資源科3―2工 ▽最優秀選手賞 杉山太志(生物資源科3) 本田空良(生物資源科3)

悔しさバネに優勝

◯…生物資源科学部は今年の夏に関東理工系大学リーグ戦で2部に降格。「悔しさをバネに練習を重ねてきた。最初の試合からみんな調子は良かった」と杉山は振り返った。
 杉山は高校時代にインターハイ出場。本田は県大会で3位に入る実力者。二人は、今大会で初めてペアを組んだ。互いにプレースタイルを熟知した仲。「絶対に勝たなければならない」との強い使命感を課し試合に臨んだ。
 初戦の薬学部に4―1、続く準決勝の理工学部に5―0と連勝。決勝へ進んだ。
 決勝の相手は工学部。杉山・本田ペアは5番手で出場。ボールを高く上げる工学部のロビングに揺さぶられ、前衛の本田は手を出せずに後衛同士のラリーが続く。後衛の杉山は隙をつかれるも、負けじと粘り強さを見せた。
 そして、結果はセットカウント5―2で勝利。これが大きな一勝となり、工学部に3―2と辛勝。見事、栄冠を勝ち取った。
 大会を終えて「この結果を励みに1部に復帰できるように頑張りたい」と杉山はリベンジを誓った。

高校の部

バレーボール 宮崎高女子3大会ぶりV

 男子は8月26、27日に山梨県甲府市の小瀬スポーツ公園体育館で、女子は9月12、13日に文理学部の百周年記念館などで開催され、男子は2大会ぶりに長野日大高が、女子は3大会ぶりに宮崎日大高が優勝を果たした。
 【男子】決勝 長野2―1大垣 ▽最優秀賞 小平聖人(3)
 【女子】決勝 宮崎2―0土浦 ▽最優秀賞 黒木友里那(2)

連覇阻止の快進撃

〇…2日目の女子決勝。宮崎日大高の相手は3連覇のかかった土浦日大高。両チーム共に1セットも落とさず決勝戦へ勝ち進んだ。
 第1セットの序盤は膠着(こうちゃく)状態が続くも、池尻華愛(2)ら攻撃陣が活躍し3点差をつけて25―22で先取した。
 迎えた第2セット。互いにリードを許さず一進一退の攻防戦になる。中盤、土浦日大高がタイムアウトを挟んで5連続得点。一気に同点へ追いついた。
 しかし、春高バレー出場経験を持つ宮崎日大高キャプテンの黒木友里那(2)が、相手ブロックを翻弄する縦横無尽な攻撃で圧倒。チームは着実に得点を積み上げた。最後は宮崎日大高が7点連続でポイントを決め、25―16で勝利をつかんだ。
 試合後、黒木は「3年生不在の中で上手くいかないことも多かったが、自分たちの今後につながる大会だった。最後まで自分たちのペースで試合ができたことが勝因」と笑顔で振り返った。

陸上 三島高が男女2連覇

 9月27日に東京都世田谷区の本学陸上競技場で行われ、男女共に付属三島高が2連覇を果たした。優秀選手に、男子は田中秀磨(長野日大高2)、女子は古川真子(付属三島高1)がそれぞれ選出された。
 各種目の優勝者と優勝記録は以下の通り。
 【男子】
 ▽100㍍ 浜椋太郎(目黒日大高3) 10秒75 ▽400㍍ 前田晏直(付属三島高3) 48秒61 ▽1500㍍ 田中 3分59秒73 ▽4×100㍍リレー 長野日大高(久保奏都、丸山竜平、中沢創、宮崎泰一) 42秒11 ▽走り高跳び 八田晃輝(目黒日大高2) 1㍍85 ▽走り幅跳び 森田遙斗(付属櫻丘高1) 6㍍42 ▽砲丸投げ 築田泰平(付属豊山高2) 14㍍01
 【女子】
 ▽100㍍ 邦本文(付属豊山女子高2)12秒66 ▽800㍍ 武田実久(長野日大高2)2分21秒52 ▽1500㍍ 古川 4分41秒83 ▽4×100㍍リレー 付属豊山女子高(寺尾友那、邦本文、石川紗楓、奥村桃加) 49秒29 ▽走り高跳び 渡辺由佳(土浦日大高2) 1㍍50 ▽走り幅跳び 金子亜瑠(長野日大高3) 5㍍22

楽しむことを意識

〇…1年生ながら優秀選手に輝いた古川。彼女の強みは走ることを楽しむことだ。
 陸上を始めたのは中学生の時。陸上部に入部してからは力を付けるために、毎日4㌔を走り、3年生からは6~7㌔に距離を伸ばしていった。
 そして、中学3年で、東海中学校総合体育大会に出場。しかし、大会前に膝の炎症というアクシデントに見舞われ、あと一歩のところで目標の全国大会出場に手が届かなかった。
 高校に入ってからは、毎日走る距離を10㌔に伸ばしていった。
 今大会は緊張よりも、楽しもうと前向きな気持ちが大きかった。女子800㍍では目標タイムに達しなかったが、2位に入った。同1500㍍では残り400㍍地点からラストスパートをかけて、2位の選手を追い抜き優勝を決めた。
 今後の目標は「今度こそ全国大会への出場」と意気込みを見せていた。

その他の結果

大学の部

■剣道 8月22日に商学部100周年記念体育館で開催。法学部が3連覇。
■バレーボール 8月22、23日に文理学部百周年記念館で開催。男子は文理学部が16大会ぶり、女子は商学部が10大会ぶりに優勝。
■テニス 8月23日に生産工学部実籾キャンパステニスコートで開催。男女共に生物資源科学部が優勝。男子は初、女子は10大会ぶり。
■バドミントン 8月29日に理工学部船橋校舎理工スポーツホールで開催。男子は工学部、女子は理工学部が共に連覇。
■柔道 9月4日に東京都練馬区の本学柔道部道場で開催。法学部が3連覇。
■サッカー 9月4、5日に静岡県の時之栖スポーツセンター裾野グラウンドで開催。スポーツ科学部が初優勝。
■バスケットボール 9月5、6日に三島キャンパス桜アリーナで開催。男子は20大会ぶりに国際関係学部、女子は2年連続で文理学部が優勝。

高校の部

■水泳 6月5日に江東区の東京アクアティクスセンターで開催。男子は付属豊山高が64連覇、女子は付属藤沢高が12連覇。
■剣道 8月31日に工学部大講堂で開催。男子は日大三高が初、女子は札幌日大高が18大会ぶりの優勝。
■バスケットボール 男子は台風10号の影響で8月31日に理工学部船橋校舎理工スポーツホールなどで開催し、予選ブロックのみ。女子は9月10日から12日まで茨城県土浦市の霞ヶ浦文化体育会館で開催。土浦日大高が9連覇。
■サッカー 9月2日から4日まで静岡県の時之栖スポーツセンター裾野グラウンドで開催。付属鶴ヶ丘高が初優勝。
■卓球 9月3日から5日まで文理学部百周年記念館で開催。男子は付属豊山高、女子は付属日大高が優勝。
■柔道 9月13日に東京都文京区の講道館で開催。長崎日大高が4連覇。

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