ローイング 4年連続の総合優勝/全日本大学
7種目中5種目で栄冠輝く 本学の快進撃止まず
ローイングの全日本大学選手権が9月4日から8日まで埼玉県の戸田ボートコースで行われ、本学は男子7種目中5種目で優勝する圧倒的な強さを見せ、4年連続の男子総合優勝に輝いた。

(提供=JARA)
男子シングルスカルに出場した菅原陸翔(スポーツ科4=福井・美方高)は予選から決勝まで順調に駒を進めた。決勝では500㍍地点で4位につけるとスピードを上げ、1000㍍地点で2位、1500㍍では1位に浮上。ラスト500㍍でもスピードが衰えることはなく、2位と3秒以上の差をつけて7分20秒30でフィニッシュした。
同ペアに出場した椙山卓翔(経済4=岐阜・加茂高)・今別府隼人(法4=同高)ペアは予選から準々決勝までを1位で通過。決勝では序盤からトップに躍り出て、1000㍍地点で〝独漕〟状態に。そのまま2位と約5秒差の6分58秒36で優勝を飾った。
一チーム4人の同クォドルプルにはストローク(クルーのリード役)に岡本風哉(文理1=福井・美方高)を配して出漕。決勝では500㍍地点で2位につけると力強い漕ぎで、1000㍍地点までに1位となった。ゴール時には2位と約4秒差の6分11秒26で栄冠を手にした。
一チーム5人の同舵手付きフォアではストロークに柴崎峻佑(文理2=福井・美方高)と舵手(舵を操作する)に小橋冬唯(法4=岡山・関西高)を配して出漕。北海道大とのデッドヒートが続き、6分43秒69と約2秒の差で競り勝った。
同エイトはストロークに中島広大(経済3=大分・日田高)を配して出漕。序盤からトップをキープし続け、1000㍍地点で2位の早大と約3秒差、1500㍍地点では約3秒差とリードし、6分15秒77でゴールし優勝した。
メダル追いかけ

菅原 陸翔
🚣…今大会シングルスカルで存在感をいかんなく発揮し、見事優勝を飾った菅原。「必ず勝ちたいと思っていた」と試合後に語った彼は、強敵たちを見事に凌駕した。
ローイングとの出会いは中学時代に参加したタレント発掘・育成プロジェクト「いわてスーパーキッズ」で才能を見込まれたこと。高校入学後はローイングに専念することを決意。日々のトレーニングに情熱を注いだ。
今大会に向けて「漕ぐレンジの長さを伸ばすこと」と「自分のペースで漕ぐこと」を意識し練習。シングルスカルでの出場が決まったのは大会2日前。十分な準備ができていない状態ながらも自分の弱点を踏まえ、毎日の練習が成果につながると信じて臨んだ。
予選から準決勝までは他校の選手にリードされる場面でも焦ることなく巻き返し、首位でフィニッシュ。しかし、自分のベストを出せているとは感じられず、不安を抱きながらも「今できることに集中する」ことを意識し続けた。
ここまで首位で通過していた菅原。決勝ではライバルからマークされているという強いプレッシャーがかかっていた。「自分のペースで漕ぎ続けるしかない」と冷静さを保持。ラスト1000㍍からの勝負と狙いを定めていた展開は現実になり、終盤での戦いとなった。「無我夢中だった」と振り返る菅原のタイムは7分20秒30。2位と3秒以上の差をつけての優勝となった。
今後の目標は五輪に出場しメダルを獲得することだ。ローイングで日本初のメダルを見ることができる日も近いかもしれない。
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