自転車全日本学生 トラックルーキー山下初V
本学4種目で表彰台 4連覇目指した伊藤3位
自己ベストに迫る好タイムでトラックを駆け抜けた山下
自転車の全日本学生選手権トラックが7月6、7日に千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで行われ、本学勢は男子1㌔㍍タイムトライアルで山下翔太郎(文理1=石川・内灘高)が初優勝を果たした。
また、同スプリントで吉川敬介(経済4=付属豊山高)が2位、伊藤京介(スポーツ科4=三重・朝明高)が3位。同ケイリンでは高佐龍太郎(同4=宮崎・都城工高)が2位。同タンデム・スプリントで鶴見健二(経済2=東京・総合工科高)・小林岳央(危機管理1=福島・学法石川高)組が3位に入った。
2日目に行われた同1㌔㍍タイムトライアルは予選なし、決勝一本勝負で行われ、31人が出場。最後に出場した山下はそれまで1位だった福地晶(法大4)の1分4秒494を、0秒914上回る1分3秒580のタイムで優勝。1年生ながら見事栄冠を勝ち取った。
同日に行われた同ケイリンに出場した高佐は予選を首位で走ると2分の1決勝も順調に通過。決勝は4周目に田村一暉(京都産大3)が飛び出して逃げ切りを図る展開に。高佐は最終周に追い抜きにかかるも逃げきられ2位に終わった。
史上初のスプリント4連覇に挑んだ伊藤は2分の1決勝で吉川に敗れたが、3・4位決定戦で勝ちきり3位となった。
伊藤は「4連覇を果たせなかったのは悔しいがコンディションが良くない中で最善を尽くせた」と今大会を振り返った。
新天地に苦戦も
○1年生ながら優勝を果たした山下。出場者の一覧を見た時に強い選手が別の種目に出場していた。自分にもチャンスがある―。そこで「優勝しなければならない」という気持ちで臨んだ。
結果は自己ベストに迫る1分3秒台をマークする好記録で優勝。しかし、「直前の試走では調子が良かったので、もっといいタイムが出せたはず」と、決して納得のいく走りではなかった。
原因は大学生となり環境が大きく変化したことにまだ完全に慣れ切っていないからだ。授業の課題に追われ「レース中も課題の事が頭にある」と完全にレースに集中できなかった。さらに一人っ子の山下にとって8人部屋での暮らしはストレスだ。慣れない集団生活や環境の変化で、体は動けるのに頭が疲れて思うように練習できないことも増えた。
高校時代はすぐ近くに自転車競技場がある恵まれた練習環境だった。それに比べ今はトラックを走るバンク練習は多くても週に3日程度。実走でしかつかめない感覚もあるため、高校に比べると練習量は落ちてしまう。
その一方で練習の質は向上。「高校までは部内で技術的なことを教えてくれる人はいなかった。今は先輩に走り方や練習法のアドバイスをもらっている」とタイムも右肩上がりで伸びた。
今年8月のインカレは1年生ながら複数種目に出場する。総合4連覇を狙う本学に山下は大きな戦力となるだろう。
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