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研究

―医― 板橋病院 血液がん治療法導入

免疫療法の選択肢広げる

 医学部付属板橋病院は5月1日、免疫の力を使って血液がんを攻撃する「キメラ抗原受容体T細胞(CAR‐T細胞)療法」を血液・腫瘍内科に導入した。これにより血液がんの中で最も罹患(りかん)率が高い悪性リンパ腫の一つ、大細胞型B細胞リンパ腫の治療の選択肢をより多くの患者に提供できる。

 CAR‐T細胞療法は患者自身が持つ免疫細胞にがん細胞を攻撃させる治療法。まず患者から免疫細胞の一種のT細胞を採取し、がん細胞への攻撃性を高めるCAR遺伝子を導入してCAR‐T細胞を作製。これを体外で増やした後、患者に投与してがんを治療する=上図。

 同病院がCAR‐T細胞を作製するにあたって採用した製品はアキシカブタゲン シロルユーセル。従来の薬物療法や放射線療法では効果が低かったり再発したりして、今までは治療が難しかった大細胞型B細胞リンパ腫が対象になる。

 同病院は輸血・細胞治療センターに細胞治療の関連業務を行う設備が整っていたことなどを受け同療法の承認に至った。

 導入を進めた高橋宏通准教授(血液学・臨床腫瘍学)は「新しい治療法に対しても柔軟に対応していきたい」と展望を述べた。

 CAR‐T細胞療法について日本で運用が開始されている製品は4種類。今後は他の製品も導入し、大細胞型B細胞リンパ腫以外の血液がんにも同療法を導入していく予定。

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