ドバイで写真展開催 本紙元社長の川島吉雄氏
校友
2009.5.31 11:21
アラブ首長国連邦のドバイで今月、本紙元社長の川島吉雄氏(78歳、1952年経済卒)が産経新聞の写真記者時代に撮影した写真の展示会が開催された。展示されたのは同氏が62年に移動特派員として訪れたドバイで撮影した75枚。その中に当時ドバイ首長国の首長だったシェイク・ラシッド氏(故人)が写っていることを、異母弟でエミレーツ航空会長のシェイク・アハマッド氏が知り、写真展開催につながった。
川島氏によると、当時のドバイはまだ油田発見前で人々の生活は質素だった。ラシッド首長は街角で人々の訴えに耳を傾け時には資金援助した。川島氏は「(首長の姿を通して)他人を思いやるアラブ人の寛容な心を写したかった」と話した。
現在のドバイは超モダンな巨大都市となった。しかし、川島氏は「近代化が進んでも“他人の心を大切にする”というアラブ人の精神は変わらないでほしい」と結んだ。