関西写真記者協会 　松崎さんニュース部門金賞

　関西写真記者協会は昨年１１月30日、2023年度の優れた報道写真やニュース映像などに贈る各部門賞を発表し、新聞・通信の部ニュース部門「金賞」に共同通信社大阪支社の松崎未来さん（２７歳、2019年文理卒）が撮影した写真『道頓堀ダイブ！』が選ばれた。

　同賞は同協会に所属する約1000人のカメラマンが撮影し、紙面掲載や配信された作品から決定される。金賞に輝いた作品は昨年９月１４日にプロ野球球団の阪神タイガースが、セ・リーグで１８年ぶりに優勝を果たし、歓喜したファンの１人が大阪府の道頓堀川へ飛び込む瞬間を写した１枚。

　松崎さんは道頓堀川にかかる戎（えびす）橋を見下ろせる建物から、優勝を喜ぶファンたちにカメラを向けていたところ、偶然撮影できた。

　飛び込んでいる被写体は、戎橋下の遊歩道からたかれたカメラのストロボによって光っているように見える。笑顔で勢いよく飛び込む姿が写真に収められ、見事に決定的な瞬間を切り取った「奇跡の１枚」と言われている。ただ、撮影した松崎さん自身は川への飛び込みは危険な行為なのでやめてほしいと思っている。

　「（本紙に在籍していた）学生時代から続けてきたカメラで賞をもらえたことはすごく光栄です」と松崎さんは受賞の喜びを語った。