文理 古活字版など35点
比較し異なる魅力伝える

古活字版が並ぶ展示室
文理学部と同学部資料館は6月12日から7月29日まで、同学部図書館棟1階資料館展示室で企画展「並べる比べる―日本語日本文学資料展―」を開催している。
同学部図書館は日本語日本文学関係の貴重な文献を多く所蔵している。そこで今回、本学学生や教職員、地域住民などに紹介するため、有名な古典文学作品の古活字版を中心に35点の資料を一般公開した。
企画展では、同一資料でも文字や印刷の違いを、実際に見比べることができるように展示されている。古活字版とは16世紀末から17世紀中葉までに出版された、活字(木片に一字ずつ彫られた文字)を用いて印刷された書物。展示を通して、活字の摩耗や文字の使い分け、印刷方法の違いなどを紹介している。
展示資料の一つである『日本書紀』古活字版(慶長十五年刊)では、巻数を重ねていくにつれ、活字は使い続けると角が丸くなるため印象が変わっていく。また『万葉集』(寛永二十年刊)では、同じ和歌のさまざまな書き方が見どころとなっている。
さらに、印刷面の裏を見ると、印刷時に紙へかかった圧力の違いによる文字の濃淡も確認できる。こうした違いは電子化されたテキストでは分かりにくく、実物ならではの魅力となっている。
企画担当者の鈴木功眞(のりまさ)教授(日本語学)は「ガラスケース越しとはいえ、実物を目にし、資料から息遣いを体感してほしい」と思いを語った。







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