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芸術「日藝賞」受賞記念講演 吉田さんがメッセージ

自分が知らない世界を知る

 芸術学部は6月18日に第19回「日藝賞」に輝いた脚本家、吉田恵里香さん(37歳、2010年文芸卒)の受賞記念講演会を同学部キャンパスで開催した。同学部文芸学科の青木敬士教授(文芸創作)との対談形式で1時間半にわたり行われ、学生168人が参加した。
 自己紹介の後、本学への進学理由として「佐藤洋二郎教授(当時)から小説の書き方を学びたかった」と話した。
 大学1年のころから所属した事務所の脚本家、西田征史さんを手伝い、早くから脚本作りに関わっていたことを打ち明けた。
 講演の中で吉田さんは、「誰でも脚本家を名乗れる」と語り、だからこそ、自分が何を書いて来たかを示せるようにと学生にアドバイスをした。
 また、第62回ギャラクシー賞に選ばれたNHK連続テレビ小説『虎に翼』について、「朝ドラとしては令和初の受賞を自分の作品で獲得できてよかった」と喜びを語った。他にもデビュー作となるアニメ『TIGER&BUNNY』などの制作の裏話を披露した。
 脚本に対して「怒られるから、炎上するからといって何も行動しないと作家としての創作性は失われる。セリフやニュアンスを変えても原作と同じ味わいになるよう意識している」と仕事へのスタンスを学生へ伝えた。
 さらに「いろんな学科の人と話して、自分の知らない世界を知ってほしい」とメッセージを送った。
 質疑応答では「創作に息詰まった時はどうしているか」の質問に対し、「時間があれば映画を見るなどリフレッシュする。それも糧になる」と回答。「心の支えは何か」という問いには「自分の作品が少しでも誰かの生活の一部になることが支え」と終始笑顔で応じた。

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