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学部・大学院

日本畜産学会  大野さんに優秀発表賞

ストレスが生殖細胞に影響

 日本畜産学会は9月16日から20日まで、同学会の大会を京都大学で開催し、本学の大野ひかりさん(大学院生物資源科学研究科応用生命科学専攻博士後期課程1)を優秀発表賞に選出した。

 演題は「慢性社会的敗北ストレスはマウス生殖細胞のDNAメチル化異常を引き起こす」。
 大野さんはマウスを使用した実験で、自身以外の存在がいることで発生する「社会的敗北ストレス」によりメチル化(遺伝子発生抑制)のパターンが崩壊し、精子形成に関連した遺伝子の発現に異常が生じ、精子数の減少などの問題を引き起こすことを証明した。
 この研究は大野さんの発案。さまざまな実験を見てきた中で、他個体を「ストレッサー」とするストレスの実験に関心を抱き、現代社会にも通じる部分があることに興味を持った。ノウハウがない中で苦労しながらも、先行論文を読み実験を繰り返した。また、データの見せ方にも工夫を凝らし、分かりやすいスライド作りを意識したという。
 大野さんは「優秀発表賞には前から挑戦したかった。積極的に課題に取り組んできたため、うれしい」と喜びを語った。

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