SCRP日本代表選抜大会 松戸歯・アイデンさんが優勝
来春NYで研究発表
日本歯科医師会主催のスチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(SCRP)日本代表選抜大会が、8月6日に東京都千代田区の歯科医師会館で開かれ、本学のジベク・アイデンさん(松戸歯2)が優勝した。その結果、来年の3月に米・ニューヨークで開催される国際歯科研究学会米国部会(AADOCR)主催の学術大会へ、日本代表として出場することが決まった。
今大会は、歯科学生が自ら研究し、英語で発表や質疑応答を行うことで、研究意欲を啓発・高揚させ、国際的な視野を持つ歯科医師の育成を目指している。
アイデンさんの演題は「新素材:グルカン依存性口腔疾患予防用光触媒の開発」。虫歯や歯周病などの口腔疾患は、多糖物質に依存した「バイオフィルム」と呼ばれる口腔内に住みつく菌擬集の形成が原因となる。
そこで、アイデンさんは汚染水処理や空気浄化などに使用されていた、殺菌効果を持つチタン光触媒がバイオフィルムの形成を阻止する効果があることを発見した。今後は、日常生活に用いられる歯ブラシへの応用が期待されている。
今研究は、松戸歯学部の泉福英信教授(感染免疫学)の指導のもと、同学部の外崎勇気さん(2)と共同で行った。チタンの種類や作用時間を変えながら、多糖物質を合成する糖転移酵素に反応させる実験を2カ月ほど繰り返した。
現在は、研究の要約書や発表用のポスター作成など、学術大会への準備を着々と進めている。
アイデンさんは「教授や仲間に感謝し、ニューヨークでの発表を楽しみたい」と意欲を語った。
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