建築家 山本さんに名誉学位
プリツカー賞受賞記念講義
本学は今年6月にプリツカー賞を受賞した建築家の山本理顕さん(79歳、1968年理工建築卒)に名誉学位の贈呈と名誉教授の称号を授与することを決め、7月10日に東京都文京区のホテル東京ガーデンパレスで授与式を開催した。また同日、山本さんは学生向けに受賞記念講義を理工学部駿河台校舎1号館で開いた。
山本さんは代表作として「横須賀美術館」やスイス・チューリヒの「THE CIRCLE」などを設計。「建築界のノーベル賞」と呼ばれるプリツカー賞を日本人として9人目に受賞。本学出身者では初の受賞となった。
授与式では大貫進一郎学長から名誉工学博士の学位記とフードの贈呈、名誉教授の称号が授与された。
本学の教育理念である「自主創造」を真に体現し日本大学教育憲章の人間像への機運を高めることが期待されることから、名誉博士として迎えられた。
山本さんは「本学のみならず、建築や教育に携わる方々のための活動を今後とも自分に命じていく」と謝辞を述べた。
授与式の前に行われた記念講義には理工学部船橋校舎の他、芸術、工、生産工の学部校舎のオンライン参加を含め約1300人が出席した。
記念講義のテーマは「地域社会圏とは何か」。地域社会圏は山本氏が居住やコミュニティーの在り方として創出した独自の概念。その例として韓国で設計した集合住宅パンギョ・ハウジングの住民自治について触れた。「自分たちの住むところは自分たちの責任において自主管理する」。行政が住宅を管理している日本との違いを述べ、地域社会圏とは住民自治であり、そのためには最小限の経済的収入も確保されなくてはならない。つまりそれは小さな経済圏でもあると締めくくった。
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