自転車全日本大学対抗 男子トラック6種目で栄冠
男子総合6連覇 ルーキー・中谷初優勝


自転車の全日本大学対抗選手権トラックが8月28日から30日まで千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで、ロードが9月5、6日にみなかみ町の群馬サイクルスポーツセンターで、それぞれ開催された。本学勢はトラックで全9種目のうち6種目で優勝し、7種目で表彰台に。男子オムニアムではルーキー・中谷友紀(スポーツ科1=奈良北高)が初優勝を飾った。ロードでは8人が出走し、新宮颯太(同4=宮城・東北高)が準優勝。総合で114点を獲得し、6連覇を果たした。(文=塚田真子、佐藤遼征・写真=塚田、外﨑功)
トラックでは大会初日から好調な滑り出しを見せた。男子1㌔タイムトライアルで山下翔太郎(文理3=石川・内灘高)が2連覇を達成。2位に鶴見健二(経済4=東京・総合工科高)が入り、本学勢でワンツーフィニッシュを飾った。
同オムニアムは、中谷が昨年優勝の梅澤幹太(鹿屋体大4)をマークしながら上位を維持する展開。最終のポイントレースで勝負を仕掛け、梅澤に6点差をつける144点で優勝を果たした。
同スプリントでは、松岡勇斗(スポーツ科3=愛媛・松山学院高)が見事な駆け引きで競合選手を翻弄(ほんろう)し、2連覇を達成。続く同ケイリンでも優勝し、今大会の個人種目でトップ成績の2冠に輝いた。
同チームスプリントは、鶴見・山下・松岡が出走。3人で臨む最後の大会で、チームベストとなる45秒756を記録し頂点に立った。
同4㌔チームパーシュート決勝は、中谷、小林岳央(危機管理3=福島・学法石川高)、峠龍之介(スポーツ科3=鹿児島・志學館高)、陶山陽也(商2=島根・横田高)が出走し、連係の取れた走りでチーム力を発揮。最終周に早大を追い抜き、優勝をつかみ取った。
同タンデムスプリントでは、鶴見・高橋輪央(スポーツ科2=福島・修明高)ペアが順調な走りを見せたものの、法大との決勝で惜しくも敗れ、2位となった。
終盤で首位争い 新宮準Vで健闘

雨が降る中で行われたロードレース。本学から8人が出走し、新宮は第1集団でレースを展開した。ゴール直前まで首位を維持したものの、渡辺一気(京都産大3)に逆転を許し、惜しくも2位に終わった。
競争心燃やして闘う
○…今年4月、期待の新鋭として自転車部に入った中谷。目標にしていたインカレへの出場をトラック、ロードともに実現させ、トラックの男子オムニアムと同4㌔チームパーシュートでは初優勝を飾った。
周囲に圧倒的な存在感を示したルーキー。しかし、今大会出場までの道のりは決して平たんではなかった。入部間もない6月に出場した全日本選手権ロード。完走を果たせず、インカレを前にスランプに陥った。
それでも、過酷な練習でしかスランプを克服できないと、これまで以上に自転車に乗る時間を増やした。中でも、課題としていた持久力の向上を平日の練習に加え、朝練や土・日曜日のロード練習にも積極的に参加することで補強。地道な練習の積み重ねが徐々に安定した走りにつながった。一方で部員同士の交流が活発化するにつれ、中谷の競争心はむしろ燃え上がった。
「絶対に勝ちたい」。その一心で練習に打ち込む姿勢が評価され、インカレメンバーに抜てき。トラックの総合優勝に向けた重要な得点源となるオムニアムを任された。得意とするポイントレースでは、今大会で3連覇がかかる梅澤にも臆することなく果敢に挑んだ。そのゴールに優勝が待っていた。スランプを乗り越えてつかんだ初タイトルは中谷にとって大きな自信となった。
「『日本で強い自転車選手と言えば』と聞かれた時に、僕の名前が上がるくらい」の選手を目指すという中谷。最強の仲間でありライバルがいる環境で、中谷はさらなる高みに狙いを定めている。
逆境を乗り越え成長

〇…掲示板に表示された男子4㌔チームパーシュートの予選タイム。峠はその数字を見て「優勝を狙える」と2年ぶりの栄冠を確信した。
中距離班のリーダーを務める峠。昨年10月頃、翌年のインカレに向けて新体制を整えた。中でも徹底したのが仲間とのコミュニケーションだ。
チームパーシュートは団体種目ゆえに、結束することが勝利への最大の「カギ」となる。峠自ら後輩を風呂や食事に誘ったり、最近の調子を聞いたりした。積極的に仲間との対話の機会を増やしたことで、学年を問わず何でも話し合える関係を築いたのだ。
コミュニケーションを重視することで、チームのメンタル維持に尽力した峠。しかし、優勝までの道のりは決して順調ではなかった。エースである木綿崚介(文理2‖愛媛・松山学院高)が今年4月に、レース中の落車事故で戦線を離脱。「今年のインカレは厳しいのではないか」とチーム全体に不安が広がった。
そんな中、ルーキーの中谷と三宅巧士(文理1‖京都・北桑田高)が木綿に代わる存在として台頭。団体優勝に貢献するため「やれることをやろう」と、最善を尽くす覚悟を決めた。
チームが良い方向に向かってきた矢先、峠自身にもアクシデントが生じた。インカレが1カ月後に迫る中、レース中に落車事故を起こし、肋骨を挫傷。大会には間に合ったが、自身の反省点として学ぶことができた。
インカレを終え、峠は新チームの主将に就任。インカレ7連覇を目標に掲げ「風通しの良いチームをつくりたい」と抱負を話す。仲間とのコミュニケーションを密に取り、メンバーを率いて今日も走り続ける。







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