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校友

芸術  日藝賞の中村さん講演

  • 芸術学部

デザイナーの原点を語る

第16回(2022年)「日藝賞」を受賞したグラフィックデザイナーの中村至男さん(1990年美術卒)の記念講演会が11月8日に芸術学部江古田キャンパスA棟内で開かれ、同学部生174人が参加した。また、中村さんの個展が同学部A&Dギャラリーで3日から17日にかけて行われた。

中村さんは約1時間半の講義で学生時代の経験を振り返った。中・高生のときから好きな、放送作家の高田文夫さん(71年放送卒)や映画監督の森田芳光さん(72年同卒)らを輩出した同学部に憧れて入学。だが当初は周囲の学生との差に劣等感を抱いた。

そんな中、同級生で現在アートディレクターの秋山具義さん(90年デザイン卒)との出会いが人生を大きく変える。現代美術やイラストレーションについて教えてもらううちに、アートディレクションを知り、広告に興味を持った。

質疑応答では「アイデアに行き詰まったときはどうしているのか」との質問に「ダメなアイデアだと思っても、とにかく手を動かすことを意識している」と思考の袋小路から脱け出す方法について話した。

個展には過去にお蔵入りとなった作品や、今回の個展のために制作した「虹」をテーマとしたグラフィックデザインなど計71点を展示した。

最後に中村さんは「これから時代が変わっていくと、新しいことにチャレンジする機会ができる。生まれた時代のアドバンテージを楽しんでほしい」と学生たちへエールを送った。

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