理工 初の磁性変換に成功 結合手が4本の金属原子

総合

2009.10.7 18:35

 理工学部の川上隆輝専任講師(物性物理学)らの研究グループは、世界で初めて4本の結合手を持つ金属原子の磁性を変換することに成功した。この研究は7月20日付の英科学誌「ネイチャー・ケミストリー」で紹介された。


 これまでは、一つの金属原子の周りに6本の結合手がある物質に限って磁性変換できることが知られていた。同専任講師は、新しい機能が期待されていた4本の結合手を持つ二酸化鉄ストロンチウムに着目。金属原子は温度や圧力などで性質が変わる性質を持っており、今回の実験では圧力をかけて体積を小さくすることで、二酸化鉄ストロンチウムの磁石の性質を引き出すことに成功。
 この研究を磁気記録材料などのメモリーやハードディスクに応用できれば、従来よりも多くの容量を記録できるようになる。
 川上専任講師の話 現在、世界的に鉄の研究が進められている。今後は4本の結合手を持つ金属原子の磁石を実用化できるようにしたい。