【ルーキー特集】期待の新鋭
今年も国内にとどまらず世界の舞台で活躍できる期待の新鋭が入学した。本紙記者が注目する5競技部7選手にスポットを当てて紹介する。これからの「日大スポーツ」を背負う選手たちをぜひ応援してほしい。
レスリング

吉田悠耶 研究重ね高みを目指す
高校3冠(全国高校選抜、インターハイ、国民スポーツ大会)を達成し、フリースタイル92㌔級の「世代最強」とも称された吉田。一昨年のU17アジア選手権では3位に輝くなど、海外選手に伍して戦う期待の新人だ。
中学時代は、柔道部に所属しながら週に3回レスリングクラブへ。中学3年時に出場した全国中学選抜U15選手権では、優勝を果たし早くも存在感を発揮した。佐賀・鳥栖工高へ進むと、1年時からインターハイの団体メンバーに。1、2年時には団体連覇にも大きく貢献した。
高校に入ってからは海外のトップ選手の試合動画を見てプレースタイルを研究。タックル中心だった戦い方に加えて組み手を使った攻撃も習得した。自分のプレースタイルを日々研鑽(けんさん)してきたことでより強靭なレスラーに成長した。
本学には重量級の有力選手が集まる。高いレベルを間近で見て研究を重ね、自分のスタイルに吸収していく。「世界最強」になる日まで彼はどこまでも進化し続ける。
よしだ ゆうや 2007年4月6日生まれ。佐賀・鳥栖工高出身。文理学部。173㌢、95㌔。
リボウィッツ和青 アラシを越えて世界へ
「アラシは越えなくてはいけない壁の一つ」と和青(のあ)は誓う。昨年の全日本選抜、全日本選手権はどちらも決勝で吉田アラシ(2026年スポーツ科卒‖三恵海運)に完敗。高校時代から胸を借りてきた良き先輩でありライバルでもある。
アラシは卒業後も本学を練習拠点とするため、互いに練習メニューを把握し合える。自分の全てをアラシにさらけ出す環境に身を置いたことで自分に厳しく取り組めている。
しかし、アラシに勝つことが最終目標ではない。オリンピックで金メダルを取ること。そのためにここまでやってきた。国内外のトップ選手を相手にするとまだまだ未熟だが、全てにおいて通用しないわけではない。持ち前のスピードを生かしたレスリングにさらに磨きをかけていく。
和青が4歳の時から中学3年までレスリングを教わったのが本学の齊藤将士監督。「レスリングと向き合う原点ともいえる監督の下で、結果で恩返しをしたい」。そう語る大型ルーキーの挑戦は始まったばかりだ。
りぼうぃっつ のあ 2007年7月11日生まれ。東京・自由ケ丘学園高出身。スポーツ科学部。181㌢、100㌔。
田島翼 努力結実させ全国制覇
「新入生の中でも努力する力は頭一つ抜けている」と話す田島。これまでも目標を見失わず地道な努力で練習を重ね、高校時代は全国クラスの大会で2度優勝をつかんだ。
小学1年の時、自宅に投函されたレスリング教室のチラシに興味を抱いたのが始めたきっかけだ。小学6年まではサッカーと並行して習っていたが、中学進学時にレスリング一本に集中。高校は、公立高でありながら全国でも屈指の実力校・京都八幡高に進学した。
高校1、2年時はなかなか結果が出ない時期が続いた。そこで自主練習では「毎日ロープ登り10本」を徹底し、前腕の筋力を強化。その努力は着実に結果として表れていった。
2年の終わりに出場した全国高校選抜選手権ではついに優勝。3年の9月には国民スポーツ大会で栄冠を勝ち取り高校2冠を達成した。「日大レスリング部のレベルを上げる選手になりたい」と意欲を燃やす田島。たゆまぬ努力で同部をけん引していくだろう。
たじま つばさ 2007年8月31日生まれ。京都八幡高出身。文理学部。167㌢、66㌔。
陸上競技(特別長距離)

首藤海翔 粘り強さを武器に走る
全国高校駅伝で3度の優勝を誇る岡山・倉敷高のエースが本学陸上競技部特別長距離部門へ入部した。
2025年の国民スポーツ大会では、少年男子A5000㍍で13分44秒74の岡山県高校記録を叩き出した首藤。同年の全国高校駅伝では花の1区を走り区間8位、総合3位に輝いた。
中学生の時に友達に誘われ陸上部に入部したことで長距離走の才能が開花。高校は「全国で戦えるようになりたい」と名門・倉敷高へ進学した。
首藤の強みは「粘り強い走り」。きつい練習を地道にこなして身に付けたものだ。それが発揮されたのは高校2年時の全国高校駅伝の1区。後半にかけてペースが上がっていく中、先頭集団に食らいつき区間5位でたすきリレー。区間9位以内を目標にしていた首藤にとって大きな成果となった。
3年になると、本学の新雅弘監督から声がかかった。倉敷高(旧岡山日大高)出身の新監督は、同高で29年間監督として指導をしていた経験を持つ。首藤は新監督の度重なる説得により本学への進学を決意した。
箱根駅伝では「競争の激しい往路を走りたい」と意欲を見せる。倉敷高のエースだった首藤なら、持ち前の粘り強さでチームの実力を押し上げてくれるだろう。
しゅどう かいと 2007年5月17日生まれ。岡山・倉敷高出身。スポーツ科学部。165㌢、55㌔。
柔道(女子)

大井彩蓮 日本一になって恩返し
日本の中から階級ごとに選ばれた8人のみが出場できる全日本選抜体重別選手権。4月4日に行われた同選手権に、1年生ながら奮闘する大井の姿があった。
柔道は母親の影響で小学1年生から始めた。得意技は「内股」。高校入学後すぐに国際大会で優勝経験が豊富な丸山城志郎さんに内股の指導を受け「かっこいい」と感じた。練習を重ねる中で、相手選手を投げる際の足の跳ね上げが自身の強みだと自覚。内股を得意技として磨いていった。
高校2年時には国際大会のグランプリ・アッパーオーストリア女子52㌔級に出場。グランドスラム優勝経験を持つ選手を相手に、得意の内股で破るなど頭角を現した。
「練習してきたことができるようになった時が楽しい」という。習得できない技があれば、監督や先輩に聞くだけではなく、インターネット上の手本動画を見て徹底的に研究。粘り強く挑戦を続けるのが大井流だ。
本学への進学は、女子柔道部の一人一人に向き合う丁寧な指導方針に魅力を感じたことが決め手となった。
「皆さんに日本一になって恩返ししたい」と話す。大井のさらなる成長に期待がかかる。
おおい いろは 2007年5月5日生まれ。滋賀・比叡山高出身。スポーツ科学部。161㌢。
自転車

中谷友紀 負けない気持ちで前進
2025年のアジア選手権ジュニアで、スクラッチ、マディソン、チームパーシュートの3種目で表彰台に上り、高校生ながら大活躍した。
自転車競技は兄が始めていたことをきっかけに中学1年生の頃から始めた。ほかにもスポーツ経験はあったが、練習を重ねるほど成果が表れる点に楽しさを感じ、自転車競技にのめり込んだ。特にアジア選手権で優勝して以降、「結果が出た」と感じる場面が増え、自信につながったと語る。
また、昨年8月の世界選手権も印象に残っている大会の一つだ。世界から集まる選手のレベルの高さを痛感。今は強豪相手に戦えるメンタル強化が課題だ。
そんな中谷の強みは負けず嫌いな性格にある。「負けたくない思いがあるからこそ努力を続けることができる」と話す。
本学への進学を決めた理由は、充実した練習環境と部員数の多さにある。競う相手がたくさんいる中で切磋琢磨し、高みを目指していける環境が性格に合っていると感じたという。
大学での目標は、インカレのメンバー入りし優勝すること。中谷の挑戦は、これからさらに加速していくに違いない。
なかたに ともき 2007年8月25日生まれ。奈良北高出身。スポーツ科学部。176㌢、73㌔。
フェンシング

野元麻央 優勝してチームに貢献
中学1年生からフェンシングを始めた野元。部活選びに迷っている時、地方紙の特集面でフェンシングが取り上げられているのを見た。紙面に写る選手のかっこよさに引かれ、始めることを決意した。
高校では2024年のU17世界選手権の女子サーブル個人に出場。海外選手を戦略分析することは難しく、自身と異なるプレースタイルにも困惑。ただ、初めて世界を舞台に戦った野元にとって、点を取れるだけでも喜びを感じ、記憶に残る試合になったという。
昨年のインターハイでは優勝を成し遂げた。準決勝で戦った相手は前回大会の覇者・大岡詩苑(早大1)。野元が先行して点を取り、見事決勝へと勝ち進んだ。今後の2人の戦いにも注目だ。
野元が得意とするのは、手足の長さを生かした遠い距離からの攻撃とカウンター攻撃。正確さやきれいなフォームを心掛け、緩急のある攻撃も強みだ。
「毎回のタイトルで優勝してチームに貢献したい。国際大会に出場しメダルを取ることが目標」と語った。個人で大きな戦績を残してきた野元。チームの一員としてどのような活躍を見せてくれるのか楽しみだ。
のもと まお 2007年8月27日生まれ。鹿児島・星槎国際高出身。スポーツ科学部。170㌢。







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