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特集・連載

学生記者発 エピソード

学生に読まれる新聞を ここでしか得られない経験

 日本大学新聞社に入って8カ月が経った。ここでの学生記者という活動をとても魅力的に感じている。それは日大新聞でしか得られない経験を積むことができるからだ。

 私はメディア志望で記者を目指しているため、学生のうちに取材して記事を書くことができるのはありがたい。ただ、それだけであれば他大学の学生新聞でも同じことだろう。日大新聞の活動が違うのは、不祥事で揺れる本学本部に対しても取材し、記事や論説、コラムを書けること。これは大学公認の学生新聞としては珍しいことだろう。

 さらに学生記者の活動でしか得られない経験も大きい。他学部との交流だ。本学は16学部もある反面、それぞれが独立したキャンパスのため、学生数7万人強という本学最大の特徴を感じられない。その点、学生記者は違う。それぞれ担当のキャンパスがあり、自分の属さない学部に取材を行う。

 例えば私は法学部の学生だが、担当の三軒茶屋キャンパスに何度も足を運び、学生や教職員らに話を聞く。他学部での取材経験は学生新聞以外にはできないだろう。さらに学生記者同士で学部・学科が異なるため、取材をせずとも他学部・他学科の情報を把握できる。

 また、担当を各キャンパスだけではなく、本学に数多くある競技部ごとにも持つ。私は硬式野球、自転車、女子サッカーの三つの競技部を担当しているが高校までやっていた野球を除いては全くの素人だった。しかし、それぞれ取材を重ねるうちにその競技の魅力や面白さを知ることもできた。

 このように魅力的な活動である一方、やりがいと忙しさは比例するため、生活の軸が日大新聞中心になりがちだ。これは一般学生と学生記者との間に意識の差が生じてしまい、あまりよくない。

 例えば日大新聞で取り扱う本学の不祥事に関しても一般学生はさほど興味を示さない。両者の意識の差は次第に考え方のズレを生んでしまう。すなわち、プロ市民ならぬ「プロ学生」が作る新聞になってしまい、学生目線の新聞といえるか怪しくなってしまう。

 だからこそ学生新聞の本質である学生に読まれる記事を書く必要がある。それには常に、一般学生が何に関心を寄せているのかを知り、より自分たちが属する大学に興味を持ってもらえるような新聞作りをしていかなければならない。
 
中道誉悠 (法・新聞2)

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