25卒 就活のトリセツ(2)企業の採用方針
2社に聞く文系・理系人材
第2回目は、2025年卒就活に対する企業2社の採用方針を紹介する。本学卒業生の就職先上位である最大手ゼネコンの一角・大成建設(加藤敬也さん・管理本部人事部人事室主任)と正社員技術者派遣のメイテック(小泉純さん・執行役員)に話を聞いた。
大成建設 変化する情報収集
―25年卒の就活からインターンシップの定義が変わり、企業はインターンシップで得た学生の情報を採用選考に用いることができるようになります。今後どのようにインターンシップを活用していきますか。
必要に応じてインターンシップの内容は見直します。学生の皆さんの成長を後押しし、職業観を醸成してもらうことが第一の目的です。引き続きさまざまなインターンシップを行うことで建設業のリアルを知ってもらい、建設業・当社で働くことを志してほしいです。
―コロナ禍の前後で就活生に変化はありましたか。
情報収集の方法が大きく変化していると感じます。さまざまな情報をオンライン上で手軽に得られるようになったことで、インターネット上の情報だけを頼りにエントリーする学生も見られます。
企業としては企業情報をネット上にアップロードするだけで学生に興味を持ってもらえる点で有益だと思います。しかし、インターンシップなどを通じて、実際に働く社員の生の声を聞いてからエントリーする方が志望動機に説得力が増すのではないかと考えます。
―少子化が進む中で人材確保のために取り組んでいることは。
より多くの人材を確保するため、自社の特徴や魅力をアピールすることに加え、長く働き続けてもらうためにマイナスなことも正直に伝えるよう心掛けています。
また、理系学生については人材紹介企業を通してのスカウトも活用していきたいです。
―日大生の強みは何ですか。
学生数が多く、日ごろから自分と異なる考え方や価値観を持っている人と接することができる点ではないでしょうか。
社会に出ればさまざまな人とコミュニケーションを取って仕事をしなくてはなりません。そういったことに対応できる能力を学生のうちから身につけられるのではないかと思います。
メイテック 理系人材の需要増
―今後どのようにインターンシップを活用していきますか。
インターンシップの定義が変わったのは就業後のミスマッチを少しでもなくすためと考えています。これまではエンジニアの職業人生を知ってもらうため、エンジニア社員の就業実績を基に「カードゲーム」を作成し、疑似体験できる機会を提供していました。
現時点では具体的に決定していませんが、25年卒以降のインターンシップについてはよりイメージが沸くものをと考えています。
―人材確保のために取り組んでいることは。
知名度が高い会社ではないので、マスメディア戦略というよりは大学の就職課や研究室の先生に会社の良さや取り組みを説明し、学生を推薦してもらえるよう努めています。
―現在、理系人材の需要はどのくらいあるのですか。
ここ3、4年は新型コロナの影響で外国から留学してくるエンジニアがいなかったことに加え、日本の理系学生が減少していることから直近10年の中で需要は最高と言えます。
―理想の学生像は。
モノづくりにおいてチームワークが重要であることを理解し、人と支え合える人材を求めます。
当社は、さまざまなクライアント(派遣先の製造業1400社)と取引があるため他社に比べて間口が広く、その人に適した就業先を見つけやすいのではないでしょうか。
―日大生の強みは。
卒業生の繋がりが強いところではないでしょうか。OB・OGからの紹介などもあり、例年多くの日大生が入社してくれています。当社にとってそのつながりはとても心強いです。
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