いただきます! ㊳洋食屋ハンブンバーグ
東京メトロ有楽町線千川駅の1番出口から大通りに沿って歩くこと約15分。少し色あせた味のある「ハンブンバーグ」ののぼりが見えてくる。
昼はラジオ、夜はテレビの音が流れるにぎやかな店内には、1~4人掛けのテーブルが並ぶ。地元で愛される「洋食屋ハンブンバーグ」は、オーナーの大友国夫さん(51)が営み、今月で創業8年目を迎える。もとは大友さんの祖母が経営していたブティック。
つばめグリルなどで料理人として修業を積んだ大友さんが、祖母が亡くなった後に、現在ののれんに掛け替えた。
人気のメニューはランチ、ディナー共にハンブンバーグ。女性や子連れ向けに、さまざまな味を楽しめたり、シェアしたりできるようにと通常の半分の大きさの80㌘のハンバーグ二つとサラダ、軽くつまめる一品を詰め込んだプレートを考案した。
ハンブンバーグは、つばめグリル時代に学んだ牛肉7、豚肉3の黄金比率で作られるハンバーグに加え、ランチは唐揚げか生姜焼き、ディナーはカニクリームコロッケを含む三つの中から好みの一品を選べる。
また、デミグラス、和風、イタリアンの3種類のソースが用意されており、今回は人気のデミグラスと和風、ディナー限定のカニクリームコロッケを注文した。
ディナーはハンブンバーグ(800円)に普通盛りライス(200円)をつけても1000円。ランチならパンかライスがついて800円と非常にお手頃だ。
注文が入ってから仕込み済みのタネを形成し、じっくりと焼き上げていく。タネをたたく音、肉の焼ける香ばしい匂いが店中に広がる。十分に食欲をかき立てられると、宝石箱のようなぜいたくなプレートが運ばれてくる。
身がぎっしりと詰まったハンバーグは食べ応え抜群。コクがあるデミグラスソースは、大友さんの気分で変わる隠し味(今回はコーラ)でほのかに甘みも感じる。
そして、ナイフを入れた瞬間に「サクッ」と軽快な音を立て、中からアツアツ濃厚なクリームがあふれ出るカニクリームコロッケ。メインのハンバーグに引けを取らない「もう一品」を求めて、また注文したくなることだろう。
大友さんは「食べに来てもらえたら、必ずおいしい料理を提供する」と優しい笑顔を見せた。リーズナブルな価格で満足できること間違いなしのハンブンバーグに、ぜひ一度訪れてみてほしい。
東京都板橋区大谷口1丁目2―11(東京メトロ有楽町線「千川駅」徒歩15分) 午前11時~午後2時 午後5時~午後10時 火曜定休
☎03―3956―6932
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