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特集・企画

いただきます! ㉕中華 成光

東京メトロ神保町駅A1出口から徒歩1分。高層ビルが立ち並ぶオフィス街の一角に「中華成光(なりみつ)」がたたずむ。これぞ昭和の町中華といった趣だ。
店内の壁にはびっしりメニューが貼られていて、入り口近くの本箱には、お約束の漫画単行本が備わっている。ピカピカのテーブルはもちろん深紅。なんとも懐かしい気持ちになる。
創業は1977年。それ以前は蕎麦屋と菓子屋を兼営していたが、神保町界隈ではやり始めた〝中華ブーム〟に便乗して転向した。
一番人気は「半チャンラーメン」(860円)。ラーメンに半量のチャーハンが付くというありふれたメニューながら、多いときはランチタイムの8割の客が頼む。店内には中華鍋でチャーハンをかき混ぜあおる音や湯切りの音が響き渡り、食欲がかき立てられる。
ラーメンスープは鶏がらと豚骨などでダシを取ったしょうゆベース。少し柔らかい中太の縮れ麺とよく合う。具材はメンマと青菜、チャーシュー、刻みネギのみ。メンマは太く、食べ応えがある。チャーハンの具材は卵、ネギ、チャーシューの3種のみ。こしょうが効いて、ラーメンのスープとの相性が抜群だ。
3代目店主の花田高広さん(47)は「昔ながらの味を守っている。ここで食べて午後の仕事や授業を頑張って」と話す。
ラーメン単品は550円。餃子(450円)、ねぎメンマ(230円)などつまみも充実している。
だんだんと暑くなり、ビールが恋しい季節になった。酒類の提供が再開されたら、休日の昼にビールで乾杯したい。 (柿)

半チャンラーメン(860円)

(外観)

 

アクセス 東京都千代田区神田神保町2―23(東京メトロ半蔵門線「神保町駅」徒歩1分)

営業時間 午前11時15分~午後3時、午後5時~8時(コロナ禍の動向次第で変更あり) 日曜祝日定休

☎03―3261―6030

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