文理 絶版回収本など37点展示
書店から消えた理由を紹介

絶版回収本が並ぶ展示室(提供=文理学部資料館)
文理学部の資料館は9月18日から12月4日まで、同学部図書館棟1階資料館展示室で企画展「書店から消えた本 絶版回収本展示会」を開催している。
同企画は安形輝・亜細亜大学教授(同大学図書館長)が、絶版・回収措置を共同で研究する教育学科の大場博幸教授(図書館情報学)に、収集した絶版回収本の公開を提案したことがきっかけで実現した。
企画展では「売れなくなった」以外の理由で新刊書店から消えた、本と雑誌の付録37点が詳細な解説文と共に紹介されている。 展示品の『野球しようぜ!』は、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の伝記絵本。当時通訳だった水原一平氏の違法賭博問題が発覚し、事前告知なしに水原氏の登場箇所を第3刷から修正した。また、実在しない「神学者カール・レーフラー」による偽の論文を参考文献とした学術書『ヴァイマールの聖なる政治的精神』、毒キノコを食用と記してしまった図鑑『小学館の図鑑NEO きのこ』などが並ぶ。
番外編としては、法制度を悪用したとされる『言語別聖書集成』も紹介されている。国内の出版物は国立国会図書館への納本が義務化されており、納本すると国から通常、小売価格の5割と送料が納入出版物代償金として出版社に交付される。この本は代償金の搾取を目的に制作されたと考えられ、「そもそも書店で売られたと言えるのか」というのが問題となった。
大場教授は「背景にあるいろいろなストーリーを面白おかしく見てもらいながら、誤情報あふれるSNSとは違う、一文字の誤植でも絶版回収する出版社のたゆまぬ努力を知ってほしい」と思いを語った。10月29日には安形教授による講演会「書店から消えた本を追いかけて」も開催される予定。







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