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医学部「自販機」で学生のコミュニケーション応援

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学生証かざすと飲料が無料に

医学部は学生同士の交流を活発にするため、「自主創造の自販機(自動販売機)」というサービスを4月6日から開始した。大学への導入としては全国初とのことだ。先陣を切ってサービス導入を呼びかけた同学部庶務課の宮崎真成さん(25)から話を聞いた。

「自主創造の自販機」とは

 2人同時に学生証をかざすと、飲み物が無料になるサービスです。サントリービバレッジソリューションが提供している「社長のおごり自販機」という法人向けサービスをカスタマイズしました。

 まず、2人同時に自販機の指定箇所へ学生証をかざすと、全ての飲み物の価格表示が0円に変わります。そして10秒以内に欲しい飲み物のボタンを押すと無料で受け取ることができます。

 1人当たりの上限数は1日1本。同じペアでの利用可能回数は週1回までと設定しました。毎週月~土曜日の午前8時から午後8時まで利用できます。

なぜ導入したのか

 背景として、今の医学部にはコロナ禍の影響で学生食堂がありません。キッチンカーや弁当販売は行っているものの、学生のランチにしては割高感がありました。

 医学部の自動販売機はコンビニで買うよりも飲料などを安い値段で購入でき、在校生からの評判は上々です。

 そんな中、「社長のおごり自販機」の存在を2月に知りました。コロナ禍で、対面で人と話す機会が減ったという学生の声がありましたので、新入生の「初めまして」のタイミングに合わせて導入しました。

どこで使えるのか

 医学部本館1階のエントランスに設置しています。

 休み時間になるとペアになった学生たちが行列を作り、前後ペアを交えて会話が弾む様子がうかがえます。自販機の近くに庶務課がありますが、事務室の中まで楽しそうな声が毎日聞こえてきます。

今後の課題は

 医学部付属看護専門学校の学生証の仕様は本サービスに対応していないため、別の方法をとっています。

 看護学生は、教員と学生で少人数の班を構成してグループ学習をするため、教員との距離が近いことが特徴です。教員に時間や回数の制限がない特別なカードを渡し、グループ内での交流を深めていますが、医学部生と看護学生の交流は期待できません。これについて、解消に向けて検討を進めています。

 医学部の学生数は763人。日々新しい関係を創り、たくさん交流を深めていってほしいですね。みなさん、ぜひ使ってみてください。

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