生物資源科 中島講師に奨励賞 自動カメラで動物生態調査

学部・大学院

2018.11.28 18:23

 生物資源科学部の中島啓裕専任講師(生態学)がこのほど、日本哺乳類学会の奨励賞を受賞した。


 研究テーマは「自動撮影カメラが拓(ひら)く哺乳類研究―現場の勘と統計的思考の協働―」。
 同講師は2010年から4年間にわたり、アフリカ中部ガボン共和国のムカラバ国立公園で約200台の自動撮影カメラを設置して生息動物の個体数密度や生息場所などを調べた。この調査に基づいて絶滅が危惧されているニシゴリラの生息環境や個体数密度を明らかにした。さらに、現地住民が長年にわたって慣習的に行っていたサバンナへの火入れなど、ヒトの自然介入行為によって個体数を保つウシ科のウォーターバックのような動物がいることも示し、アフリカの熱帯雨林の現況は、たび重なる気候変動や人間活動による環境変化に適応した結果であることを明らかにした。
 奨励賞受賞は、熱と動きに反応し自動撮影できる小型カメラを駆使した新たな視点から、哺乳類の生態観察を行った点が評価された。
 同講師は現在、自動撮影カメラを使い、千葉の房総半島で個体数を増やしているイノシシの生態を研究している。
 中島専任講師の話 昨今、イノシシが農作物に多くの被害をもたらしており、この研究を対策に生かしたい。