国際関係 福井ゼミ 〝伊東クーヘン〟開発 ブラジル産の果実生かす
学部・大学院
2014.7.22 17:03
国際関係学部の福井千鶴教授(ラテンアメリカ社会)ゼミがこのほど、静岡県伊東市と共同でブラジル産果実を使ったバームクーヘンを開発した。
伊東市とブラジルの縁は、サッカーワールドカップブラジル大会の日本代表キャンプ地が同国イトゥ市に決まった昨年12月にさかのぼる。発音が似ているという声に押されて伊東市側から交流を持ち掛けた。
南米の事情に詳しい福井教授は、イトゥ市長の信書を伊東市に届けるなど交流を側面から支援した。日本代表は1次リーグで敗退したが、両市の交流を祝う食品を開発したいという福井教授らの熱意が実を結んだ。
今回はバームクーヘン作りで知られる「レマンの森」と協力し「伊東クーヘン・イトゥアーノ」という商品名で発売した。
「伊東クーヘン」には、赤道直下のトメアスで日系人が生産した「クプアス」と「グアバ」を使用。いずれも国内ではピューレ状でしか入手できず、そのまま生地に練り込むと特有のクセが出る。そこで砂糖を混ぜ、バームクーヘンの表面にコーティングすることで、酸味を程よく残しつつ日本人好みの爽やかな味に仕上げた。
福井ゼミの亀田あゆみさん(国際総合政策4)は「伊東クーヘンを食べて、ブラジルの日系人の活動に興味を持ってほしい」と話している。
ブラジル産果実の程よい酸味がたまらない