生産工 久保田教授ら合金開発 骨の成分とチタンを混合

学部・大学院

2011.7.6 18:18

 生産工学部の久保田正広教授(機械材料)らはこのほど、人の骨の主成分であるハイドロキシアパタイト(HAp)とチタンの合金を開発した。高硬度で人体になじみやすく、人工関節などへの応用が見込める。


 現在はチタンにHApをコーティングした人工骨が使われているが、時間の経過とともにHApがはがれてしまうため、密着性の向上が課題となっていた。久保田教授らはチタンとHApを粉末状にして均一に混ぜるメカニカルアロイングという技術を用いた。混ぜた粉末を型に入れ、約1000度の熱で3分間圧力をかけて固めた。HApを混ぜ込んでいるためしっかり骨に密着すると考えられる。合金の硬さはチタン単独の場合の2・5倍になるという。
 実用化に向け、さらに合金の腐食性の検査を行っている。

量子科研 井上教授らが共同開発 世界最高速の光子検出器

学部・大学院

2011.7.6 18:18

 量子科学研究所の井上修一郎教授(量子光学)と行方直人助手はこのほど、NTTと共同で伝送速度が世界最速の光子検出器を開発した。


 現在は超電導を用いた検出器が多いが、同教授らはインジウム、ガリウム、ヒ素の混合物で構成された特殊な半導体を使った検出器の研究を進めてきた。今回の検出器では光子を検出する際に発生する雑音が超電導を用いた検出器と同じ程度まで減少させることに成功した。
 実験室レベルで量子暗号通信を試みると、井上教授らの光子検出器は100キロメートルを毎秒24キロビットで伝送できた。超電導利用の光子検出器だと105キロメートルで毎秒17キロビットが最高。
 井上教授の話 10年前から半導体を使った光子検出器の研究を進めてきた成果だと思う。今後は光子検出器を企業に技術移転をして、実用化に向け製品開発を行っていきたい。
 行方助手の話 半導体を用いた検出器で世界最速の伝送速度を記録したことで、量子暗号通信の実用化に近づいた。