-工- ノーベル化学賞 田中耕一さん講演 次世代の若手研究者を激励

学部・大学院

2010.11.25 18:02

 2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さん(51歳、島津製作所フェロー)を囲むフォーラムが10月28日、工学部の54号館で開かれ、出村克宣学部長をはじめ教職員、地域住民ら約550人が聴講した。


 「次世代へのメッセージ『若手研究者を育む』」をテーマとしたフォーラムで、田中さんは今の日本を「自分の意見を言わない仲良しクラブのような雰囲気」と評し、そうした環境から独創性は生まれないと指摘。研究でも「互いに意見を尊重しあうチームが理想的である」と述べた。
 現在の日本の若者については「失敗を恐れ、自分の意志を貫いた発言ができていない人が多い」と述べ「挑戦する若手が失敗を乗り越えて成長できる場が増えることが望ましい」と話した。その上で田中さんは、理系研究者を目指す人に「自分の可能性に挑戦するべきだ」と呼び掛けた。
 田中さんはこの後、同学部の加藤康司教授(機械工学)ら3人とのパネルディスカッションに臨んだ。司会者の「研究者は社会とどうかかわるべきか」との質問に「発言しなければ伝わらない。研究者はもっとおしゃべりになるべきだ」と答えた。
tanaka201011120.jpg
独創性を説く田中さん