総科研 脳は秘密に反応する 泰羅教授の研究が米専門誌に

学部・大学院

2009.4.20 20:51

 大学院総合科学研究科の泰羅(たいら)雅登教授(神経生理学、認知神経科学)らの研究で「自分だけが知っている」と認識している事実を見聞きすると右脳の前頭葉がよく活動することが分かった。犯罪捜査などで心拍数の変化からうそを見抜くポリグラフ検査などと併用すれば効果が期待できる。研究の成果は米国の脳機能研究の専門誌「ニューロイメージ」2月号に掲載された。


 実験では、学生38人を19人ずつ2グループに分け、一方のグループに5枚のトランプから1枚選んだ絵柄を「秘密」として覚えさせた。もう一方のグループには何も指示しなかった。MRI装置で脳の血流を調べながら、6枚のカードをランダムに1枚ずつ見せると「秘密情報あり」の19人中16人(約84%)は覚えているカードを見た瞬間に、感情や情動をつかさどる右脳の前頭葉の血流が増え、活発に活動していることが確認された。一方、秘密を持たない人は反応がなかった。この結果、脳は人が秘密と認識する事柄に関して無意識のうちに反応することが分かった。