【清流】第1458号(2025年5月号)
本学本部には各学部とは別に、全学を対象とした留学制度が二つある。2学期間をまたぐ交換留学と、3週間の短期海外研修だ。しかし、交換留学の応募は少なく制度の枠を生かし切れていないのが現状だという▼本部国際化推進室ではポータルサイトを通し、留学案内を周知しているが、学生に十分伝わっていないようだ。その背景には学生が本学本部HPを習慣的にチェックしないことがあると思われる。各学部のポータルサイトも単位取得に関係する講義のチェックが中心になってしまいがちだ。留学制度をイベントなどを通じて告知するのも一つのアイデアかもしれない▼新設されたロンドン大学東洋アフリカ研究学院の留学では、国際交流の場としてディスカッションに注力する。そこで客観的な視点や自らの意見を交えることで、異文化を学ぶ環境が生まれるという。文法の間違いや発音などを気にせずに、まずは自分の考えで発言するのが大事だ。その経験は確実に自信となる。リアルな交流の場だからこそ達成できる成長もある▼世界は今大きく動いている。地政学的な緊張状態のもと紛争が頻発。トランプ関税による貿易戦争などでスタグフレーション(景気悪化時の物価上昇)懸念に直面している。私たち学生も世界の動向を学ぶべきだ▼世界を肌身で感じるには学生にとって留学が近道だ。異文化を理解し、多種多様な価値観に触れることによって、さらに自分を磨くことができる。これからの未来を創る学生として、本学の留学制度を活用し、未知なる海外へ挑戦してほしい。
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