清流 10月号
本学執行部の皆さん、私は裏切られた気持ちでいっぱいです。
昨年7月に新体制がスタートした時、旧体制で指摘されたガバナンス不全を改革し、まん延していた負のイメージを払拭してくれると信じていました。
▼しかし、2人目の逮捕者を出したアメフット部違法薬物事件に関する一連の対応はあまりにもひどい。8月の記者会見で発表した事実関係の齟齬(そご)、トップ層の生々しい音声流出や内部会議の相次ぐ資料漏洩(ろうえい)…。
最高学府とは思えない、あまりの情けなさに私たち学生は怒りを通り越して呆れています。
▼最も気になるのは、学生への配慮が全く見えないこと。各種メディアで報じられる一部本学トップ層の言動を見ていると、学生や本学ブランドのことよりも自己保身の意図が目につきます。「学生ファースト」ではなく、まるで「自分ファースト」です。
▼そんな大人たちの悪印象を打ち消してくれたのが、学生や生徒たちの活躍です。今夏の高校野球では土浦日大高が準決勝へ進出。学生も箱根駅伝本戦出場を4年ぶりに決め、ローイングでは男子3連覇、東都野球やテニスも2位と健闘しました。しかし、世間やメディアはなかなか注目してくれません。ネガティブな話題ではなく学生の努力に光が当たる、そんな日大であってほしいです。
▼まもなく文部科学省への報告があります。そこにどんな再発防止策や管理運営体制の再構築、責任の所在が書かれるのか。反省すべきは反省し、今度こそ誇りを持てる「新生日大」を実現させてください。約7万人の学生はしっかりと見ています。
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