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2025年度スポーツ大会 10競技で熱戦繰り広げる

 本学の2025年度スポーツ大会が6月4日の高校の部・水泳を皮切りに各地で行われ、大学の部、高校の部で全10競技が開催された。(10月30日に行われる大学、高校の部・陸上と来年2月開催の大学の部・スキーを除く)。
 大学の部・軟式野球で商学部が2連覇、高校の部・バスケットボール男子で土浦日大高が2大会ぶりの栄冠に輝くなど熱戦を繰り広げた今大会。各競技で活躍した選手たちを取材した。

大学の部

卓球
 女子個人で古屋がV3
 経済男子が4大会ぶり王者に

 9月27日に生物資源科学部体育館で開催され、男子は経済学部が4大会ぶりに優勝、個人戦が行われた女子は古屋友唯(薬3)が3連覇を果たした。
 【男子】決勝 経済3―1生物資源科 ▽優秀選手賞 神山智(経済3) 高橋秀和(同2) 木村大河(生物資源科1) 麦倉琉雅(同3)
 【女子】決勝 古屋3―2関柚希(生産工1)
 ▽優秀選手賞 古屋

泥臭く戦い続ける

 〇・・・「まだ勝てた実感が湧かない」。女子個人で3連覇を果たした古屋は、今大会の熾烈(しれつ)な戦いを振り返る。

 実力のある1年生が多く出場し例年よりレベルが高かった今大会。一昨年から王者の古屋は2回戦からシードで出場した。プレッシャーを抱えながらも、得意のドライブスマッシュ(回転している球にスピードをつけて返す技)で攻め続け、決勝までの3試合をセットカウント3―0とストレートで勝ち進んだ。

 迎えた決勝の相手は関。1セット目を11―8で取りきるも、試合の流れは一変。関のパワーある攻撃に2、3セットを奪われた。すかさず古屋は相手のミスを誘う作戦に変更。関の苦手なコースを狙い、得点を着実に重ねて4セット目を取り返した。

 フルセットまでもつれ込み、後がない最終セット。序盤は5連続得点でリードする古屋。しかし、関の冷静なプレーで巻き返され5―5の同点に。「絶対に負けたくない」―。最後は力強く攻め込み11―9で辛勝。セットカウント3―2で3連覇を達成した。

 普段は船橋アリーナで週1回の練習をしている古屋。今大会に向けて、ミスを減らして一本一本を確実に取るための特訓を続けてきた。初戦から決勝までその成果が発揮され、泥臭く戦い抜いた末につかんだ勝利だった。
 4連覇がかかる来年。百戦錬磨の屈強なプレーで完全優勝の偉業に期待したい。

リベンジを果たす

 〇・・・「去年悔しい思いをした分、今年は勝ちたいという強い思いがあったので優勝できてよかった」。試合後、優秀選手賞を獲得した経済学部の神山と高橋は晴れ晴れとした表情を見せた。

 経済学部の連覇記録が途絶えてから3年。王座奪還を目指して神山はサークル内で、高橋は主に千葉のクラブチームで練習を重ねてきた。
 法学部との初戦をセットカウント3―0に抑えた経済学部。準決勝の相手は工学部だ。昨年のリベンジに燃える神山だったが、対戦相手のサーブに苦しめられ黒星を喫した。続く高橋は今大会が初出場。ダブルスに出場し、工学部と1セットずつ奪い合う中でフルセットまでもつれたが、何とか辛勝。セットカウント3―2で決勝戦に駒を進めた。

 決勝の相手は交流戦で何度も対戦している生物資源科学部。1戦目を任された高橋はサービスエースを連発。相手に球筋を読ませづらいサーブを武器に、優位に展開して1勝を挙げた。
 一方、神山は過去に何度も打ち合った相手。2セットを先取し、優勝に王手がかかる一戦となった。チームメートも固唾を飲んで見つめる中、神山が激しいラリーを制して経済学部が栄冠を見事に奪取。「緊張せず、ゲームを楽しむことができた」と、にこやかに振り返った。

 初戦から決勝までの試合を全戦全勝で終えた高橋は「次の全日本選手権予選では、自分よりも強い選手に一つでも多く勝ちたい」と意欲をみなぎらせていた。

軟式野球
 商が2連覇果たす
 ルーキーが起用に応える

 8月26、27日に東京都品川区の大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森野球場で開催され商学部が2連覇を果たした。
 ▽決勝 商5―1スポーツ科
 ▽最優秀選手賞 宮田一平(商1)

失敗をチャンスに

 ◯・・・「打った瞬間入ったと思った。エラーを帳消しにできてよかった」。商学部の樋口真優(1)は決勝戦での活躍をほっとした気持ちで振り返った。
 その「エラー」は文理学部との準決勝で起こった。5回裏にセカンド後方へ飛んだフライ。ライトの樋口が捕ろうとしたが、連携がうまくいかず落球。失点にはつながらなかったが、次の回で交代となった。悔しい思いが残った試合は、文理学部に終盤3点を奪われたが、6―3で勝利した。

 迎えたスポーツ科学部との決勝戦。樋口は8番ライトでスタメン出場し、準決勝でのエラーを取り返す気持ちで試合に臨んだ。好機は2回裏に来た。2死1・2塁で樋口に打席が回る。3球目の内角真っ直ぐを引っ張り、ライトスタンドにスリーランのアーチを描いた。
 試合はその後、4回裏に1点、6回裏にも相手のミスでダメ押しの1点を追加。5―1で商学部は2連覇を飾った。

 最優秀選手賞を獲得した宮田は、試合を振り返って、「選手一人一人ではなく一丸となって、相手ピッチャーの特徴を共有して勝ちにいきたい」と今後の注力すべき戦略について語った。

剣道
 工22大会ぶりの悲願
 準決勝で3連覇の法に勝利

 9月9日に商学部100周年記念体育館で開催され、工学部が22大会ぶりに優勝を果たした。
 ▽決勝 工5―1生産工 ▽最優秀選手賞 伊東悠吏(工4)

悔しさ晴らし優勝

 〇・・・「3連覇中の法学部に勝ちたい」。工学部・剣道部主将の伊東は闘志を燃やしていた。

 昨年は3位に終わり、悔しさが残る結果に終わった。このため「今年こそは優勝」を目標に鍛錬を重ねた。
 練習は週3回、工学部武道館で行う。追い込み稽古(相手を追いかけながら連続で打ち込む練習)や技の練習などを実施。追い込み稽古は肉体的にも精神的にもこたえる練習だが、伊東が先頭に立ち、部員たちを鼓舞しながら乗り越えてきた。加えて、昨年に比べ練習試合を増やし、試合の感覚を体に染み込ませることで、チーム内が勝利に向けて一丸となった。

 迎えた大会当日。今大会は7人制のトーナメント方式で戦う。1回戦は全員が安定した試合運びで、順調に勝ち進んだ。準決勝の法学部戦は次鋒、中堅が敗れ、追う展開となったが、副将・坂井俊介(2)の勝利で流れを引き寄せた。2―2の同点で回ってきた大将の伊東は、昨年の無念さを晴らすべく、攻めの姿勢を崩さず、3―2の逆転勝利を収めた。

 決勝は生産工学部と対戦。先鋒から副将まで白星を重ね、圧倒的な強さを見せた。中でも中堅の後藤ゆうか(1)は体格の大きい男子選手相手に面を決め勝利。伊東は「この勝利がチームの士気を高め優勝につながった」と振り返った。
 今後の目標は「大会2連覇」。今年で卒業の伊東は後輩に夢を託した。

高校の部

バスケット
 男女ともに土浦高V
 両校白熱した試合を展開

 男子は9月8、9日に東京都の町田市立総合体育館で、女子は9月10、11日にエスフォルタアリーナ八王子で開催され、土浦日大高が男女ともに優勝を果たした。男子は2大会ぶり、女子は10連覇となった。
 【男子】決勝 土浦67―59東北 ▽最優秀選手 上原龍空(2)
 【女子】決勝 土浦57―55長野 ▽最優秀選手 渡辺菜月(2)

流れを渡さぬ攻防

 〇・・・男子バスケットボールは昨年度、台風10号の影響で予選ブロックのみで終わったため、2年ぶりに最終トーナメントが実施されることとなった。

 2日目の決勝。土浦日大高の相手は今大会1日目の予選を1位で通過した付属東北高。準決勝で2023年度王者の付属豊山高を下し、勢いに乗った状態での対戦となった。
 第1クオーター(Q)は土浦日大高がややリードするも両者拮抗した展開。続く第2、3Qも土浦日大高は主導権を譲ることなく、付属東北高との差を徐々に広げていった。

 4点差で迎えた最終Q。付属東北高が怒涛の勢いで反撃に出たが、土浦日大高はその攻勢を振り払い、攻撃の流れを渡さなかった。67―59で土浦日大高が勝利を手にした。
 試合後、最優秀選手に選ばれた上原は「リバウンドを意識して得点に持ち込めた。次はウインターカップ予選。まだ主力選手ではないが、活躍できるよう今後も努力していく」と毅然とした様子で振り返ると共に、次の大会に向け闘志を燃やしている。

サッカー
 藤沢高2大会ぶり栄冠
 明誠高との激戦を制し勝利

 9月1日から3日まで、静岡県の時之栖スポーツセンターで開催され、付属藤沢高が2大会ぶり8度目の優勝を果たした。今年度は初めて付属高全校のサッカー部(男子)が出場した他、オーストラリアのNorthern NSW Football(北部ニューサウスウェールズ州サッカー)協会の選抜チームも参加し、初の国際交流試合も行われた。全25チーム(土浦日大と佐野日大は合同)が出場。決勝では付属藤沢高が付属明誠高を1―0で破り、栄冠に輝いた。

 予選リーグは全チームを6グループに分け、前後半合計60分で行われる。順位は勝ち点制で決定。予選リーグの上位2チーム、全12チームが決勝トーナメントに進出。試合時間は前後半合計50分で行われ、延長戦なしのPK方式で頂点を争った。

 付属藤沢高は1、2日に行われた予選リーグで全勝、ブロック首位で決勝トーナメントに進出した。トーナメント1回戦から実力を全開させ、長野日大高を6―0で完封。最終日は準々決勝、準決勝も順調に勝ち進み、付属明誠高との決勝を迎えた。試合は激しい攻防を見せて互いに点を与えず、有川啓介(3)が貴重な1点を決め終了。見事栄冠に輝いた。

その他の結果

大学の部

 ■テニス
 8月5日に生産工学部実籾キャンパステニスコートで開催。男子は文理学部が10大会ぶりに優勝、女子は生物資源科学部が2連覇。
 ■バレーボール
 8月21、22日に文理学部百周年記念館で開催。男子は理工学部が28大会ぶり、女子は生物資源科学部が2大会ぶりの栄冠を手にした。
 ■バドミントン
 9月3日に理工学部船橋校舎理工スポーツホールで開催。男子は商学部が6大会ぶり、女子は文理学部が2大会ぶりに優勝を果たした。
 ■サッカー
 9月3、4日に静岡県の時之栖スポーツセンターで開催。生物資源科学部が8大会ぶりの栄冠。
 ■バスケットボール
 9月4、5日に国際関係学部三島キャンパス桜アリーナで開催。男子は理工学部が2大会ぶり、女子は生物資源科学部が18大会ぶりに悲願の優勝を達成した。

高校の部

 ■水泳
 6月4日に江東区の東京アクアティクスセンターで開催。男子は付属豊山高が65連覇、女子は付属藤沢高が13連覇で圧巻した。
 ■バレーボール
 男子は8月18、19日に文理学部百周年記念館などで開催。長野日大高が2連覇を果たした。
 女子は9月10、11日に日大三高総合体育館などで開催。宮崎日大高が2連覇に輝いた。
 ■剣道
 8月31日に佐野日大高プラザ40アリーナで開催。男子は佐野日大高が2大会ぶり、女子は長崎日大高が初の栄冠をつかみ取った。
 ■卓球
 9月2~4日に文理学部百周年記念館で開催。男子は岩瀬日大高が2大会ぶりに優勝した。
 ■柔道
 9月12日に岐阜県の大垣市武道館で開催。長崎日大高が5連覇を果たした。
 (10月19日現在)

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