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全学部生らに本紙意識調査  8割が学長名「知らない」

本学への認識の低さ浮き彫り

本紙は11月1日から28日まで、本学16学部・大学院の学生378人に対し、本学の各種取り組みに対する関心度などについて意識調査を実施した。学生の8割が学長の名前を「知らない」と回答、6割が改革や不祥事に無関心を示すなど、本学に対する学生の認識の低さが浮き彫りになった。
2022年7月に林真理子理事長が「学生ファースト」を掲げ就任して以降、学生の意見・要望を吸い上げて学修環境の改善に生かす方針を打ち出してきた。今年4月に就任した大貫進一郎学長も、学生の意見を反映しながら見える形で再生する意向を述べており、執行部として学生との対話を重視する姿勢を示している。これに対し、学生はどのように受け止めているのかについて意識調査をするのが目的。
調査方法はグーグルフォームを使用。質問は選択式6問のほか自由回答で意見を寄せてもらった。

理事長名6割が認識

まず、「理事長・学長名を知っているか」との質問に、林理事長については全体の61・1%(231人)が「はい(知っている)」と過半数の知名度を占めたが、大貫学長については77・2%(292人)が「いいえ(知らない)」と回答。就任して半年余りのため、まだ学生に覚えられていないことが明らかになった。
スマイルキャンパスプロジェクトについては、92・9%(351人)が「知らない」と回答。同プロジェクトは今年4月から始まった林理事長と大貫学長肝いりの企画。「学生の喜ぶ顔で大学を明るくしたい」という思いから発案された。両氏がキャンパスに赴き、人気の専門店「アイムドーナツ」のドーナツを対面で学生に配るイベントだ。
実際にイベントが開催された芸術学部、三軒茶屋キャンパス(危機管理学部・スポーツ科学部)、工学部、医学部、歯学部の学生68人に、同プロジェクトの認知度を聞くと、16人(23・5%)が「知っている」と回答。さらにこの6学部生は理事長・学長名について、それぞれ89・7%(61人)、41・2%(28人)が「知っている」と答えた。同プロジェクトが理事長・学長の知名度アップに寄与していることがうかがわれる。
また、セレクト講座の認知度については42・3%(160人)が「知っている」と答えたが、「参加もしくは応募したことがある」と回答した人は、そのうち18人(4・8%)にとどまった。参加した学生からは「活躍している人の講演はとても興味がある。今後も企画してほしい」「好きな作家の話が聞けてうれしかった」など好意的な意見が多かった。
一方、今年7月と9月に発覚した重量挙部をはじめとする複数競技部の金銭不祥事に対しては、3分の2に当たる65・1%(246人)が「知らない」と回答。同不祥事について「特に驚きはない」「慣れていてなんとも思わない」など関心の低さがみられ、学生の間では「そういう大学」とのネガティブな認識が根強いことが分かった。

改革に6割が無関心

さらに本学の改革への関心度については61・1%(231人)が「いいえ(関心がない)」と答えた。「どうせまた(不祥事が)起こるだろうから」「新たな問題がどんどん出てくるから」など悲観的で諦めモードの理由が多く見られた。
反対に「(はい)関心がある」と答えた38・9%(147人)の学生からは「改革に頑張っているともっと発信して、卒業生として誇れるようにしてほしい」「どうやって日大の信用を取り戻していくのか気になる」といった意見があった。
今回、回答した学生の学部の内訳は法学部47人、文理学部49人、経済学部51人、商学部34人、芸術学部29人、国際関係学部18人、危機管理学部17人、スポーツ科学部10人、理工学部8人、生産工学部39人、工学部1人、医学部5人、歯学部6人、松戸歯学部11人、生物資源科学部43人、薬学部7人、大学院生3人。

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