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総合

芸術学研究科 陳果さん 点字おみくじを発案 

視覚に頼らず音声で楽しむ
 

 本学大学院の陳果さん(芸術学研究科2)が視覚に頼らない「点字おみくじ」を発案した。東京都中野区の新井山梅照院で3月から公開されている。
 陳さんは、2023年3月に日本の伝統文化を学ぶために留学。神社に訪れた際に日本のおみくじに興味を持ったが、通常のおみくじは視覚障がい者にとって情報を共有できない。そのような障がい者にも平等に内容を確認できるおみくじを作れないかと思い、研究を始めた。

 多くの視覚障がい者団体に企画書を持ち込み、提案していく中で、興味を示した中野区視覚障害者福祉協会の高橋博行さんと出会った。
 そして、おみくじの内容を点字で表すことを発案し、昨年5月から本格的に制作を開始。同年9月に2人は梅照院へ依頼し、協力を得ることができた。
 さらに、おみくじには点字以外にQRコードを掲載。スマートフォンで読み込むと、おみくじの内容を読み上げる仕組みを取り入れた。

 この〝音訳〟は中野区の点訳ボランティア団体と一緒に問題を解決しながら作成。また、QRコードを読み取るアプリ会社にコードの作成許可を直接交渉した。
 音訳を導入した理由は日本の視覚障がい者の中には点字を読めない人が多いためだ。
 スマートフォンを使うことで視覚に頼らずおみくじを楽しめる環境をつくろうと、QRコードの活用を考えた。

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