新任学部長に聞く 生物資源科学部長 関 泰一郎教授
充実したキャンパスライフに
せき たいいちろう 東京都生まれ。62歳。1986年本学大学院農学研究科博士前期課程修了。2011年から本学生物資源科学部教授。24年4月から現職。
―基本方針と抱負を
本学に入学した学生が卒業時に、本学で学んで良かったと思える学部にすることです。そのためには学生の意見を取り入れ、教職員の間で議論していくことが大切。学部全体が一体化し、社会で活躍できる人材を育成していきます。
―新学科体制について
旧学科体制では、各学科単位でカリキュラムを充実させていたため、各学科の独自性が見えにくくなっていました。そこで学問領域を整理して学科を一新。受験する学生からは、学科の内容が明確化されたとの評価も受けています。
―生物資源科学部の基本理念を実現していくには
学部の強みは農学系の全ての分野がそろっていることです。従来は各学科単位での取り組みを重視してさまざまな社会問題に向き合ってきました。今後は各学科が連携し問題解決に取り組める仕組みをつくっていきます。
―獣医師国家試験について
近年、獣医師国家試験が難しくなりつつありますが、本学の同試験合格率は常に全国平均を上回っており、過去5年間でみると3回は私学トップでした。国家試験のレベルアップを見据え、教育内容の充実や学生支援を常に考えているため、高い合格率につながっています。
―「学生ファースト」を実現していくためには
キャンパスでの生活環境やDX化などの教育環境を整備していくことです。学生による授業評価アンケートの結果を受けて、PDCAサイクルを回し授業の質を向上させたり、施設面ではトイレなどを整備したりしていきます。食堂の改善やキッチンカーも導入しました。学生が「毎日行きたくなる」キャンパスづくりを目指します。
―学生へのメッセージを
学生生活で最も大切なのは心と体の健康です。心身を健全に保ちながら、さまざまな活動を通して良き仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)し、優れた人間性を身につけてほしい。また、知識の幅を広げて想像力を養うことも大切。そのためにも、この緑豊かな充実したキャンパスで思う存分に主体的な学びや研究に取り組んでほしいです。
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