新任学部長に聞く 薬学部長 榛葉 繁紀教授
新たな医療と夢を探せる場へ
![](https://www.nu-press.net/wp-content/uploads/2024/04/後送2-e1713754095950.jpg)
しんば しげき 静岡県生まれ。60歳。1991年静岡県立大学大学院薬学研究科放射薬品学博士後期課程修了。2012年から本学薬学部教授。24年4月から現職。
―基本方針と抱負を
第一は、本学のリブランディングです。この数年で本学のイメージは大きく変わってしまいました。今後は、今ある本学の伝統に基づいて総合大学の強みを磨いていく「深化」、そして新たなイメージを与える「進化」に力を入れていきたいです。
本学部の魅力の一つは就職支援です。就職内定率はここ13年間100%を維持しています。国家資格も取れるため、就職先には困りません。
医療の道だけではなく、化粧品や食品メーカーなど多様な夢を探せる場所にしたいです。
―理想の薬剤師像とは
未知の問題に対して自分で答えを探し、見つけ出せる薬剤師だと思います。例えば、基礎疾患のある患者さんが別の病気を併発した場合、薬の飲み合わせがとても重要です。自分が持っている知識を組み合わせ、さまざまな患者さんに寄り添っていく姿勢が必要です。
―男女共同参画の推進について
現在、年に2回ダイバーシティに関する講演会を催しています。今後は校内のインフラ整備や、不安や悩みのサポートをするコーディネーターの配置など、ジェンダーの問題だけではなく、心身に悩みがある方々にとっての環境を整えていきたいです。
―医療系学部との連携は
今年度から医療系の学部はカリキュラムを変更しました。それはチーム医療に適応していくためです。
本学部では1年生からIPE教育(専門職連携教育)を進めています。この授業では、医学部や同学部付属看護専門学校の学生とディスカッションをし、低学年から職域を超えた医療の感覚をつかんでほしいと考えています。
―アンチ・ドーピングプロジェクトに期待すること
昨年の違法薬物問題が起こった際、本来は薬学部が先頭に立つべきであったと感じています。今後も啓発を続けることで、本学全体のリブランディングに貢献できたらと考えています。
―学生へのメッセージを
大学生活は、自分の夢を探し何度も挑戦ができる期間だと思います。つらいこともあると思いますが、さまざまな経験をしてほしいです。
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