紀伊國屋書店じんぶん大賞 石岡教授の著書2位
貧困の社会学をテーマに
紀伊國屋書店は「紀伊國屋じんぶん大賞2024 読者と選ぶ2023年の人文書ベスト30」を昨年12月に発表し、文理学部の石岡丈昇教授(社会学/身体文化論)の執筆した『タイミングの社会学 ディテールを書くエスノグラフィー』が2位に選ばれた=写真。
同書はフィリピンの首都マニラの再開発のために立ち退きを強制された住民を通して、自己のタイミングで生きられない「貧困の社会学」を考える本だ。彼らの視点だからこそ見えてくる貧困と構造的暴力を描き出していることが高く評価された。
同賞は、一般読者のアンケートを基に、出版社、紀伊國屋書店社員の推薦を加味して選定する。今回の受賞を受け石岡教授は「学会などのコミュニティでの評価に加えて、一般読者や書店員など外の人々にも受け入れられてとてもうれしい」と喜びの思いを語った。
また、「社会のさまざまなことを感情だけではなく、背景や構造を理解して考えることでより深く洞察できる。今回はそれをフィリピンを通して考えてほしい」と社会学の視点から読者に向けて述べた。
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