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新常務理事に聞く  大熊智之

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意識改革で「新しい日大」

 本学が厳しい状況にある今、責任の重さを感じています。常務理事の中で本学出身者は自分しかいないため、教職員との架け橋になることが私の存在意義だと認識しています。

 現在本学が最も優先すべき事項は、昨年末に文部科学省へ提出した追加回答書の内容を実行することです。まずは人事担当として、研修制度の充実、人事評価への反映、規程等の整備、人材育成に関する各種施策を早急に進めます。

 林真理子理事長が就任時から掲げるN・N「新しい日大」企画も担当します。各部署と連携をとりながら新しい試みに挑戦し、本学教職員のモチベーション向上を目指していきます。昨夏からのアメリカンフットボール部違法薬物事件の影響もあり、改革が遅れてしまいました。迅速に取り組んでいきます。

意識の改革が鍵

 組織風土の改革には教職員の意識改革が非常に重要です。知識や経験だけではなく、コンプライアンスも踏まえた多角的な制度を策定し、しかるべき人が評価されるということを明確にしていきたい。

 直属の上司の評価だけで構成された組織は、上司にとって都合の良い組織になる可能性があります。職員間では、定期的に実施している課長との個別面談を継続して上下のつながりを深めた上で、課を横断した横からの評価も合理的に取り入れなくてはなりません。

度重なる不祥事

 これまで本学はガバナンス不全やコンプライアンス意識の欠如をたびたび指摘されてきました。このことは学生個人の問題ではなく、執行部の組織的な問題です。連絡が徹底されておらず、学内で何が起こっているのかを執行役員の中で共有できていませんでした。日ごろから緊張感をもたなければなりません。

 本学の教育や研究について、社会的に非難されたことはありません。さまざまな不祥事の発生で大きなダメージを受けましたが、今後は学校法人運営の模範となるべく新たな組織に生まれ変わる所存です。

 真面目に学んでいる学生や、誠実に勤務している教職員、校友の皆さまには大変申し訳ないと思っています。素晴らしい学生生活を過ごされ、本学を選んで良かったと思ってもらえる法人運営を心がけます。
 

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