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総合

新副学長に聞く 中島一郎

 昨年末の澤田康広氏(副学長)、村井一吉氏(常務理事)の辞任に伴い、新副学長に本学歯学部の中島一郎特任教授、新常務理事に弁護士で本学の篠塚力前監事が就任した。ガバナンス体制や競技部運営など抜本的な改革にどう取り組むのか、新役員に方針を聞いた。 (聞き手=喜多瑞輝、写真=緒方桃子)

スピード感ある信頼回復を

 本学アメリカンフットボール部違法薬物事件とその後の学内での対応によって、本学内外からの信頼は大きく失われました。信頼回復につながる成果を目に見える形で示すこと、そのための体制をスピード感を持ってつくり上げていくことが私のミッションだと考えています。

 これまで、教員の立場から総合大学にふさわしい教学環境の整備に携わってきました。これからは副学長として、各学部の特色ある教育・研究の交流を通じ、本学が持つ多様な教学環境で学生が自由に学べるように努めていきたいです。

 本学再生のためには第三者委員会からの指摘を真摯(しんし)に受け止めなくてはなりません。不祥事対応で最も大切なのは、その問題の背景を理解すること。役教職員自ら、問題点を抽出、背景を明らかにし、具体的に問題を解決していくということを積み重ね、それを社会から見えるよう情報発信していくことが必要です。

 また、アンケート調査で在学生や卒業生からの率直な意見を公募して、本学がどういう立ち位置にあるのか評価してもらいます。改革を断行した後も、その実効性を検証することが必要不可欠ですし、一連の手順を踏むことで役教職員の行動変容を促せるはずです。

「横」のつながり

 本学は今年度末までに「日本大学競技スポーツセンター(仮称)」を設置します。

 これまでの競技部は「縦」のつながりが強く「横」のつながりがありませんでした。同センターを設置することで「横」のつながりを可視化し「なぜ大学でスポーツをするのか」という共通の考え方を持ち、省察力を身に付けてもらうことで、競技部の学生に大学スポーツの良さを感じ、人間的に成長してもらえる教学の場にしたいと考えています。

充実した環境を

 学生の皆さんには、昨年の不祥事で不安や心配を抱かせてしまい大変申し訳なく思っています。一日も早く信頼を回復し「入学してよかった」と実感できる教学環境を実現させます。皆さんにもどんどん大学に意見を寄せてほしいです。

 また、集団の中でも自分の意見が言えるような人になってほしい。本学生として誇りを持ち、充実した学生生活を送れる環境をつくり上げていきます。

なかじま いちろう 66歳。1987年本学大学院歯学研究科博士課程修了。2000年本学歯学部助教授、07年同准教授、11年同教授、23年同特任教授。24年1月から現職。歯科医師。専門は小児歯科学。