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田中元理事長ら提訴

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約11億円の損害賠償請求

本学は3月31日に東京都千代田区の文部科学省で記者会見を開き、2021年10月に発覚した医学部付属板橋病院に関わる背任事件の責任を問い、田中英寿元理事長ら5人と関連3法人に対し、計約11億1360万円の損害賠償請求訴訟を同30日付で東京地裁に起こしたと発表した。

賠償を求めたのは田中氏、元本学理事の井ノ口忠男氏、医療法人「錦秀会」元理事長の籔本雅巳氏、医療コンサルティング会社代表の吉田徹也氏、事件当時に日本大学事業部代表取締役だった出村克宣氏の5人、籔本氏関連会社2社と吉田氏関連会社1社の3法人。

田中氏らは共謀して①同病院の建て替え業者選定で、事前に特定企業を指定した上で、本学に不必要な支出をさせて計2億2000万円の損害を与えた②同病院の医療機器調達をめぐり、商流に合理的理由のない法人を介在させて本学に計約3億6165万円の損害を与えた、としている。

現在本学は特別調査委員会で不正事案を調べており、9月にも発表される最終報告の結果次第では追加提訴も検討していく。
田中氏は昨年3月に所得税法違反で有罪判決を受けたが、背任での刑事責任は問われなかった。竹之内明本学側代理人は「(背任事件について)田中氏に共同不法行為が成立する」と主張。村井一吉常務理事は「新生日本大学として強固なガバナンスを発揮できると信じている」と語った。

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