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本学『長秋詠藻』展示 五島美術館の西行展にて  

東京都世田谷区の五島美術館が10月22日から12月4日まで開催した「特別展 西行―語り継がれる漂泊の歌詠み―」に、本学図書館所蔵の重要文化財『長秋(ちょうしゅう)詠(えい)藻(そう)』が展示された。

この展示物は、平安時代後期から鎌倉時代前期にかけて活躍した歌人・藤原俊成が、1178年に仁和寺の守覚法親王の命により編さんした私家集。上・中・下3巻合1帖の中に460もの和歌が収録されている。同書は鎌倉時代に俊成の曾孫・冷泉(れいぜい)為相(ためすけ)が書写したと伝えられる『長秋詠藻』の最古写本として貴重だ。

名称の「長秋」は皇后の唐名。当時、俊成が皇太后宮大夫の役職に就いていたことにちなんでいる。下巻「雑歌」の末尾には西行の歌と、それに対する俊成の返歌が記されている。
同展には、平安時代末期の歌人・西行に関する古筆や絵画、書物、工芸など約100点が展示され、来場者の目を楽しませた。

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