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総合

学修満足度向上調査  「学びに満足」減少に歯止め  興味引くような授業展開を

本学の全学部全学年の学生を対象に2018年度から実施されている「学修満足度向上調査」の22年度4月調査の集計がこのほど、まとまった。それによると、2年生以上を対象にした「日本大学での学びに満足しているか」との質問では「とても」と「ある程度」を合わせた「そう思う」との回答が73.0%(19年度80.8%、20年度75.6%、21年度68.7%)となり、減少傾向に歯止めがかかったことが分かった。
22年度から多くの学部で対面とオンラインの併用授業制を導入している。2年生以上を対象にした「授業で体験的に学ぶ(実験・実習・フィールドワーク)機会はあったか」との質問では「よくあった」と「ときどきあった」を合わせた回答は63.7%(19年度75.3%、20年度61.4%、21年度54.1%)とコロナ禍の21年度に比べ10%㌽近く上昇しており、コロナ禍前の授業形態へ戻りつつあることが分かり、学びの満足度に影響していると考えられる。
一方、全学年を対象にした「学科での学びは自分の興味関心に合っているか」との質問では「とてもそう思う」と「ややそう思う」を合わせた「そう思う」との回答が88.8%(19年度91.1%、20年度89.1%、21年度89.5%)と、コロナ禍前の19年度に比べ微減にとどまったものの、「興味深い授業科目はあったか」との質問では「とても多い」と「比較的多い」の「あった」との回答が74.3%(19年度90.6%、20年度75.3%、21年度75.7%)とコロナ禍前に比べて16.3%㌽も減少している。
また、この質問で「とても多い」との回答は13.3%(19年度40.2%、20年度11.2%、21年度12.4%)と大幅(26.9%㌽)に減少。対面授業に戻りつつある中でも学生に対して興味深い授業を展開できていない状況が見て取れる。
さらに、2年生以上を対象にした「興味を持てるような授業をした教員はいたか」との質問に「とてもそう思う」が23.3%(19年度35.9%、20年度23.0%、21年度23.1%)と低迷を続けており、アフターコロナでの教員の授業展開が喫緊の課題であることが分かった。
22年度の同調査はことし4月に、学修環境や学生生活の改善を目的に、16学部と短期大学部、通信教育部の計約7万5000人の在校生を対象に73項目について実施。全体の50%程度を占める約3万8000人から有効回答を得た。

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