理事長・学長就任式 財政基盤より盤石に 教育の基本は「学生主体」
田中英壽理事長、加藤直人学長の就任式が9月29日、日本大学会館大講堂で行われた。就任式は新型コロナウイルス感染を予防するため出席者を理事・評議員などに限定し、ソーシャルディスタンスを確保して行われた。
5期目となる田中理事長は、あいさつの中でコロナ禍により国内外の状況が一変したことに触れ、どのような状況下でも学生が満足できる学修環境・内容を提供できるよう「これまで以上に機能的な運営体制を構築し、より盤石な財政基盤を確立する必要がある」と述べた。
田中理事長はまた、医学部付属板橋病院建設については本学の創立130周年記念事業の集大成と位置付け「一日も早く最新の環境を整え、高度で先進的な医療を提供する特定機能病院として地域貢献できるよう建設計画を進めていきたい」との考えを示した。
加藤学長は「学生中心・学生主体の考え方は、日本大学の教育の基本」とした上で、「教学に関わるあらゆる問題に、スピーディーかつ適切に対応していきたい」などと抱負を述べた。
加藤学長はさらに、知識を世界に求める「グローバル教育」は「本学の目的および使命にも謳(うた)われている」とし、オーストラリアのニューカッスルに建設中の新キャンパスを「国際教育」の拠点とし、「付属中学・高等学校の教学をも視野に入れ、長期滞在を含めた有効な方策を考えていきたい」と述べた。
日本大学第三学園の石井進理事長が祝辞を述べ、田中理事長と加藤学長を含む35人の理事と4人の監事が役員として紹介された。
就任式で抱負を述べる田中理事長
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