日藝賞 吉田恵里香さんが受賞
「自分のルールでいい」学生たちにエール
第19回「日藝賞」に脚本家の吉田恵里香さん(37歳、2010年文芸卒)が選ばれた。
授賞式は4月8日に芸術学部江古田キャンパス大ホールで開催した「新入生歓迎式」の中で行われた。
同賞は著しく名声を高め、その業績が社会に貢献し、芸術を志す学生に夢を与える人物に贈られる。同学部の学生や教職員、校友会員の投票で決まった。
受賞した吉田さんは「日藝賞は私が入学した年から始まったので、とても印象深いものです。受賞できたことはとてもうれしい」と喜びを述べた。
吉田さんは同学部文芸学科を卒業後、脚本家・俳優事務所Queen―Bに所属。代表作の『恋せぬふたり』で第40回向田邦子賞を獲得した。
昨年4月から放映されたNHK連続テレビ小説『虎に翼』の脚本を担当。「上半期は原稿執筆に精一杯で、ほとんど記憶がないです。しかし多くの反響をいただき、放送が終わるくらいにようやく書いたことを実感しました」と振り返った。
今年度から同学科の授業で講師を務める吉田さん。「芸術は正解のない分野。『自分のルールでいいよ』と一番に伝えたいです」と学生たちへの思いを語った。
授賞式で学生にエールを送る吉田さん







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