メニューの開閉

学部・大学院

生産工  ねじれたレーザーを利用  光の流れを計測成功

 生産工学部の荒巻光利教授(プラズマ理工学)、同学部の皆川裕貴さん(大学院生産工学研究科電気電子工学専攻博士後期課程3)は、核融合科学研究所の吉村信次准教授、崇城大の寺坂健一郎准教授らとの共同研究で、光渦と呼ばれるらせん状の波面を持つレーザーを使用することにより、流れ測定における光計測の自由度を拡大することにこのほど成功した。

研究を行った荒巻教授(右)と皆川さん

 一般的なレーザー吸収分光法では波面が平面であるため、光の進行方向の流れしか測定できない。
 荒巻教授らはガラス管内を流れるプラズマに対して垂直方向から光渦を照射し、光渦の吸収に現れるドップラー効果(波の発生源が移動する、あるいは観測者が移動することで観測される周波数が変化する現象)を用いて、従来は不可能だったレーザーを横切る方向の流れを計測する「光渦レーザー吸収分光法」を確立した。
プラズマとは原子がイオンと電子に電離した状態であり、半導体の製造をはじめとする多くの産業で利用されている。この測定の成功により、半導体の性能の向上や高品質化、核融合炉壁への熱負荷の計測が可能になることが期待される。

 荒巻教授らは10年前から研究を開始。成果が出始めたのは2年前からだ。荒巻教授は「光渦と物質の相互作用はいまだにわかっていないことが多い。今回の成果の応用研究を進めると共に、光渦が関わる素過程の部分も研究していきたい」と今後の方針について語った。

 今回の研究成果はイギリスのネイチャー・パブリッシング・グループの科学雑誌「Scientific Reports」で、ことし9月16日にオンライン掲載された。

関連タグ

合わせて読みたい

学部・大学院

2026年度入学式 新入生の笑顔輝く

1万8千人が桜門くぐる  2026年度の入学式が4月8日に東京都千代田区の日本武道館で行われ、心地よい春の日差しの中で1万7988人の新入生が桜門をくぐった。  大貫進一郎学長は式辞の中で「『生徒』と呼ばれる受動的な存在 […]

  • ピックアップ
  • 入学式

学部・大学院

国際関係とJICA 海外協力隊派遣 

観光促進へ覚書  国際関係学部と国際協力機構(JICA)は3月10日に同学部本館で海外協力隊派遣の覚書を締結した。本学の教員や学生がマレーシア・サバ州で住民主導型の観光促進と環境保全に取り組む。静岡県内の大学とJICAが […]

  • 国際関係学部

学部・大学院

日藝賞 自ら可能性を広げてほしい

ラブレターズさん受賞 受賞したラブレターズさん   第20回「日藝賞」にお笑い芸人・ラブレターズの溜口佑太朗さん(41歳、2007年映画卒)と塚本直毅さん(41歳、08年文芸卒)が選ばれた。  授賞式は4月8日に芸術学部 […]

  • 日芸賞

学部・大学院

ICCサミット 独自の核融合炉開発を提案 

「LINEA」が優勝 浅井教授(右から3番目)とLINEAイノベーションの創業初期メンバー(提供=本人)   ICCパートナーズが主催する「ICCサミット FUKUOKA 2026」が3月2日から5日までヒルトン福岡シー […]

  • 理工学部
  • 研究

学部・大学院

全日本大学対抗ミートジャッジング 本学勢2人が国際大会へ

堀井さんが個人総合Ⅴ 牛枝肉部門格付けクラスの問題に挑む堀井さん(提供‖本人)  全日本大学対抗ミートジャッジング競技会が2月26、27日に港区の東京都中央卸売市場食肉市場で開かれた。本学からは生物資源科学部アグリサイエ […]

  • 生物資源科学部

学部・大学院

理工奥山研究室 「てんこう2」軌道投入 

科学と芸術の交わりに期待 衛星からの信号を解析する学生ら  理工学部の奥山圭一教授(航空宇宙工学)の研究室が開発した超小型人工衛星「てんこう2」が3月11日、H3ロケット7号機に搭載された新型宇宙ステーション補給機1号機 […]

  • 芸術学部
  • 理工学部
  • てんこう2